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大学入学共通テストの記述式問題
質問内容
回答内容
「大学入試センター試験」と「大学入学共通テスト」における大きな違いは国語と数学で出題される「記述式問題」である。
①「蛍雪時代第89巻1号」では、2017年と2018年に全国の高校等を対象として行われた試行調査(プレテスト)の実施内容に基づいて両テストを比較している。国語においては、試験時間が80分から100分となり、出題方式も記述式問題に加えてマーク式。記述式問題は「国語総合(古文、漢文を除く)」から3問程度を出題とある。また数学は、試験時間が60分から70分となり、出題方式は記述式問題に加えてマーク式となる。「国語・数学とも長い文章や人物同士の会話、さまざまな資料など情報量の多い題材を読み込んで解答を記述(表現)することが求められる。」との記述がある。
②「蛍雪時代第89巻4号」には、数学・国語の設問についてさらに詳細に、(数学では)複数の選択肢から選ばせる問題、計算問題、証明問題とさまざまな問題が混在している。問題文は長いもの、会話形式の設問が多かった。とあり、(国語では)現代文では、実用的文章の出題が共通テストの特徴の一つだ。今回のプレテストでは、第2問で、評論と組み合わせて実用的文章が出題された。複数素材を組み合わせた出題も特徴である。第3問では、詩と随筆が出題された。設問の要求に従い、必要な情報を的確に読みとり整理する力が求められる。」
と記述がある。
③「新テストのすべてがわかる本」には、国語についての出題・採点方法について、「大学入学共通テスト実施方針」の関係個所の抜粋が掲載されている。「センターにおいて、作問、出題、採点を行う問題については、例えば、文字数80~120字程度の問題を含め3問程度とする、マークシート式問題と記述式問題の大問は分けて出題し、試験時間はマークシート式と合わせて100分程度とすることを想定。」との記述がある。また、数学については、「記述式の導入によって、様々な事象と数式、図表やグラフ等の数学的な表現を関連付けること(事象を基に数学的な表現を行ったり、数学的な表現を事象に戻してその意味を考察したりすることを含む)」との記載がある。
また、同書には、実際に行われたプレテストの国語・数学の問題が掲載されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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