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ペンギンが北極にいない理由
質問内容
回答内容
①では、「なぜ北極には、ペンギンがいないの?」として、「赤道あたりの海にはえさが少ないため、赤道をこえてさらに北半球へ分布を広げたペンギンはいません。もし北極にペンギンがいたとしても、飛ぶことのできないペンギンは、ホッキョクグマやキツネに食べられてしまい、生きのこることはできないでしょう。」と説明されている。また、「北半球には、ペンギンとよく似たウミガラスのなかまがいます。」「彼らのなかまで、ゆいいつ空を飛ぶことができなかったオオウミガラスという鳥は、ペンギンとよく似た姿をしていました。「ペンギン」は、もともとウミガラスを指すことばで、初めて南極の近くでペンギンを見た人が、オオウミガラスとペンギンをまちがえたのが「ペンギン」のはじまりだという説があります。でも、残念なことにオオウミガラスは19世紀に乱獲のため絶滅しました。」と記載されている。
②では、「ペンギンと人間とのかかわり」として、「15世紀からはじまる大航海時代、ヨーロッパの人々は遠洋航海に乗り出すようになり、ペンギンに出会います。このころ「ペンギン」とよばれたのは、現在のペンギンだけでなく、北半球に住んでいたオオウミガラスなどもふくめてでした。」「乱獲が続いた結果、1844年に絶滅してしまいました。」と記載されている。また、オオウミガラスについてイラストをまじえて解説している。
③では、「海鳥たちの悲劇」として、オオウミガラスについて「姿かたちはペンギンによく似ている。ケルト語で「白い頭」を意味する「ペン・グイン」と、その昔は呼ばれていたそうである。その後南半球、さらに南極海にまで漁場を広げた漁師が、似たような形の飛べない鳥(キングペンギン)を見て、これをペンギンと呼んだ。これが、ペンギンが世に知られたはじまりだという説がある。」「18世紀までには、羽毛や油をとるために、あるいは航海中の食料としてたくさん殺された。」と記載されている。また、ペンギンについて「似たかたちや生活パタンをもつペンギン科が今もたくさんいるのは、人間がクジラをとるために南極周辺の海に進出しはじめたのが、19世紀に入ってからとかなり遅かったからにすぎない。そのころまでには、ペンギンを食料や油として使う必要はなくなっており、ペンギンには保護の手がさしのべられた。」と記載されている。オオウミガラスの生態や絶滅の経緯についても詳しく解説されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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