レファレンスデータベース > 九九のはじまり
九九のはじまり
質問内容
回答内容
①には、「九九は、中国でうまれましたが、朝鮮から日本につたえられたのは、奈良時代でした。そのころの日本は、貴族とよばれるごくすくない数の人たちだけがいばっていて、そうでない平民は、貴族のためにはたらかされていました。九九をはじめてしったのも、もちろん貴族です。」と記載されている。また、貴族たちは、九九の便利さにびっくりして「こんなべんりなものを、平民どもにしらせるのは、もったいないぞ。なんとか、ひみつにできないものか?」「それならいっそ、9のだんのさいごの、九九81からとなえるようにしようではないか。」と考え、「それから、ざっと八百年たった安土桃山時代。町人が「読み書きそろばん」をならうようになって、九九は、ようやくみんなのものになってきました。」とあり、「九九を、いまのじゅんじょでとなえるようになったのは、それからです。」と説明されている。
②には、「九九は中国から伝わり、奈良時代の平城宮跡から九九の一部が書かれた木簡が見つかっています。970年に、平安貴族の子弟のために書かれた「口遊」という本(現存する最古のものは1263年の写本)に、「九九」が「九九八十一」より記されています。インドでは、地域によっては99×99までのかけ算を覚えることもあります。」との記載がある。
③には、「九九は中国から日本に伝わったといわれます。中国の九九は、日本のように最初が「1×1=1」ではなく、「9×9=81」からはじまります。」とあり、「今の九九は81通り(9×9=81)ですが、江戸時代は36通りしかありませんでした。」と説明されている。また、「江戸時代、九九を36通りにアレンジしたのは、大ベストセラーになった数学の本『塵劫記』を書いた吉田光由という数学者です。」との記載がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
カテゴリ情報
![]() | レファレンスデータベース > レファレンス事例データ > 岡山県立図書館 |
---|