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ニワトリのたまご

質問内容

ニワトリはどうして毎日卵を産むのかや、たくさん卵を産む理由について書かれた児童書を読みたい。

回答内容

①では、「ほぼ毎日卵を産む理由」として「ニワトリ(白色レグホン)の場合、排卵された卵黄が卵となって産まれる(放卵)までにかかる時間はおよそ24時間(1日)です。放卵から次の排卵までは、数十分かかります。このくりかえしで、ほぼ毎日卵を産んでいるのです。卵管の中に2つの卵黄が送りこまれることはめったにありません。ですから、ニワトリはほぼ毎日卵を産みますが、1日に2個以上の卵を産むことはありません。」と説明している。
 また、「照明で産卵数が変わる」では、「ニワトリの産卵には、光が大きく関係しています。自然のニワトリは、夏至をすぎて昼間の時間がだんだん短くなると、卵を産まなくなります。大規模な養鶏場では、窓のないウインドウレス鶏舎が少なくありません。自前の照明で昼間の時間を調整することによって、生産量をコントロールしています。ウインドウレス鶏舎には、温度を管理しやすいというメリットもあります。」と説明されている。
 さらに、「卵をたくさん産ませるには①元気なひなを使う、②よいえさをあたえる、③照明や温度を適切に保つ、④鶏舎を衛生的に保つ。この4つが大切です。」と記載されている。
 また、「1年に280個以上の卵を産む」では、「ニワトリの卵用種は、少ないえさでたくさんの卵を産ませるために、人が長い年月をかけて研究・改良してきた品種です。その代表格は年間280個以上の卵を産む白色レグホンです。」と記載されている。

②では、「どうして毎日卵を産むの?」では、「ニワトリのメスが卵を産むのも、太陽の光とホルモンが関係しています。太陽の光を浴びると、体内のホルモンが卵を産むよう命令するのです。また、毎日卵を産みつづけるようになったのは、卵をたくさんとるためにヒトが品種改良したからです。大きな養鶏場では、電灯で昼の長さを調整して、一年中規則正しく卵を産ませています。」と説明されている。

③では、「タマゴをだかないニワトリ」の項目で、「メンドリは、数個~10個くらいのタマゴを産むと、巣のなかに入ったきりになってタマゴをあたためる。こうした性質をなくしてしまったのが、採卵専用のニワトリたちだ。タマゴをだかないから、どんどんタマゴを産むんだよ。」と記載されている。

④では、「えさによるえいきょうについてみますと、これはいろいろの学者が実験しております。たとえば、動物質の食物をあたえると、卵の数がふえるのが、ふつうであって、さらにその二代目になると、そのふえるかたむきがいっそう強くなります。」とあり、「長い年月にわたって、人間にかいならされ、しかも卵をなるべくたくさんうむように、人間の努力が集中されましたので、しだいに卵の数がふえたのは当然のことなのです。」と記載されている。
 さらに、「鳥というものは、一年じゅうのある時期をかぎって、はんしょく期があって、その時期にあるさだまった数の卵をうみますが、ヘビにのまれたり、ネコやネズミに食われたりして、一腹の卵の数がへりますと、へっただけおぎなって、うみたすという性質があるのです。」とあり、「ニワトリが卵をたくさんうむようになったのも、じつはやはり、鳥のこの性質を人間がうまく利用しているのです。もともとたくさんの卵をうむようになっているニワトリを、さらに卵をうむたびにかたっぱしから人間がとってしまいますから、ニワトリとしては一生けんめいにつぎつぎと、あとをうまざるをえないのです。この性質が長いあいだ発達して、ついにただいまの産卵機械のようなニワトリができあがったわけです。」と説明されている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

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ニワトリのたまご

(ニワトリノタマゴ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①『ニワトリの大研究』 PHP研究所,2019,55p. 参照はp.26-27.p.38
②『動物のふしぎ大発見』 ナツメ社,2014,304p. 参照はp.198.
③やまがみよしひさ『ニワトリの絵本』 農山漁村文化協会,1999,36p. 参照はp.5.
④内田清之助『卵のひみつ』 国土社,1979,172p. 参照はp.134-138.

NDC分類
NDC分類

480:動物学

481:一般動物学

488:鳥類

646:家禽各論.飼鳥

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