デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

蓮如の名言

質問内容

蓮如というお坊さんの名言で、「われや先、ひとや先、・・・茂る」というようなものを見た。その言葉の意味が知りたい。

回答内容

①『世界名言大辞典』の蓮如の項を引くと、p.188に「我が先、人や先、今日とも知らず明日とも知らず、おくれ先立つ人は、もとの滴、末の露より繁し。」と記載があり、「五帖御文」が出典であることが分かる。意味は書かれていない。

②『世界名言集』の蓮如の項p.294にも「我が先、人や先、今日とも知らず明日とも知らず、おくれ先立つ人は、もとの滴、末の露より繁し。」と同じ名言の記載があった。意味は書かれていない。

自館の蔵書検索端末で「蓮如」というキーワードを検索したところ、③『名僧百言』と④蓮如[御文]読本』がヒットした。
③『名僧百言』のp.92に「人間の一生とはどれほどはかないかを嘆じたもので、蓮如の数ある『御文』のなかでも、とくに、「白骨の御文」と呼ばれて知られている。」と記載があった。
④『蓮如[御文]読本』p.170『五帖目第十六通 白骨の章』の項に全文と訳が載っていた。【訳】に、「死を迎えるのは、私が先だろうか、人が先だろうか?今日かも知れぬ、明日かも知れぬ。先に死ぬ人も、生き残る人も、生死の別れは絶え間がなく、草の根もとの雫と、葉の先の露ように、寿命の長短はあっても、人はいずれもはかなく死んでゆく」と記載されている。

⑤自館の蔵書検索端末で「白骨の御文 蓮如」と検索したところ、『大法輪 第80巻_第6号』がヒットした。『大法輪 第80巻_第6号』p.129に『白骨の御文章』の全文が記載されており、「我が先、人や先、・・・繁し」は、その一部であることが分かった。【訳】に、「自分が先か、他人が先か、今日か明日かもわからずに、死に往く人のあとさきは、あたかも根元に降りたばかりの雫が、葉先の露よりも先に消えてしまうことが多いように、まことに前後の定めはない、といわれている。」と記載されている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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蓮如の名言

(レンニョノメイゲン)

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または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
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①梶山健『世界名言大辞典』 明治書院,1997,602p. 参照はp.189.
②岩波文庫編集部『世界名言集』 岩波書店,2002,519p. 参照はp.294.
③百瀬明治『名僧百言』 祥伝社新書,2005,235p. 参照はp.92.
④大谷暢順『蓮如[御文]読本』 講談社,2001,271p. 参照はp.170-172.
⑤大法輪閣「葬儀・法事・お勤めで読むお経」『大法輪』80,2013,p.129.

NDC分類
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159:人生訓.教訓

180:仏教

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