デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

サメの誕生

質問内容

サメがどのように生まれてくるのかが分かる児童書が知りたい。

回答内容

①では、「サメの子どもの生み方には、3通りあります。ひとつめは、母親が卵を体外に生みおとすやり方。2つめは、母親が卵を体外に出さず、体内で育ててから生むやり方。サメの多くの種は、この方法をとっています。3つめは、哺乳類とよくにていて、子どもを「ヘソの緒」で育てて生むやり方です。」と記載されている。

②では、「あかちゃんを生む(卵胎生・胎生)」の項目で、「卵でなく、あかちゃんを生むサメがいる。卵のなかであかちゃんザメがせいちょうするまで、卵がおかあさんのおなか(子宮)にとどまっているだけのこともあるし(卵胎生)、子宮のなかで卵がかえり、おかあさんからえいようをもらいながらあかちゃんザメがせいちょうすることもある(胎生)。」とあり、「卵を生む(卵生)」の項目では、「海中の見つかりにくい場所に卵を生むサメもいる。卵は、捕食者からまもるために、ぶあつい革のようなふくろ(卵殻)のなかにはいっている。」と記載されている。

③では、「サメの繁殖方法は3種類あります。卵を産む卵生、親と同じ姿の子を産む胎生。そして多くは両方を合わせた卵胎生です。卵胎生とは、母親の体内で卵からふ化させたのちに産む繁殖方法です。」とあり、「卵の中」の項目では、「卵生のサメは海の中に卵を産む。海の中は流される危険があるためトラザメなどの卵は巻きひげで海藻にからみつく。しっかり固定されるので卵の中で成長する間は流される心配がない。」、「最初の食事」の項目では、「卵胎生のサメの子は母体内の卵の中で成長するが、生まれるときは卵のままではなく、母親の体内でふ化してから親と同じ姿で出てくる。卵囊をつけたまま生まれ、最初は卵黄から栄養を得る種もある。」、「母の中で育つ」の項目では、「胎生のサメは母親の体の中で育ち、へその緒を通して母親から栄養と酸素を取りこむ。胚が十分成長すると、母親は出産するために浅瀬に向かう。」と記載されている。

④では、下記の通り、説明されている。
・「卵を産むサメ」の項目に、「卵生のサメはネコザメ、テンジクザメやメジロザメの一部に見られます。卵殻の形は四角、びん型、ねじ型など一見卵とは思えない形で、コイル状のひもがついていたり、細かな毛でおおわれていたり、いろいろです。卵を産む方法や場所も、海藻やサンゴにからみつけたり、岩の間に産みつけたり、そのまま海底に放り出したままだったり。親は卵を守らないので、子どもだけで卵殻の中で育ち、ふ化します。」と記載がある。

・「赤ちゃんを産むサメ」の項目では、「子どもは母ザメのお腹の中で、いろいろな方法で大きくなります。」と記載があり、さらに、下記のとおり、解説がある。
「1)母親が栄養をあげない ツノザメ類、ジンベエザメは母ザメのお腹で育ちますが、栄養をもらえず、自分の卵黄で成長します。そのため最初から大きな卵黄をもち、小さい体で産まれます。
 2)母親が栄養をあげる 栄養をもらう方法は3つあります。①子宮内の卵黄を食べる(ホホジロザメやネズミザメなど)、②子宮内のミルクを吸収する(イタチザメやホシザメなど)、③胎盤を通して栄養をもらう(メジロザメやシュモクザメなど)。」

⑤では、「サメの出産は交尾をして受精した卵を産むタイプ(卵生)と、お腹で育てた子どもを産むタイプ(胎生)の2つに分けられます。サメの全種類で見れば、約4割が卵生で約6割が胎生だといわれています。さらに胎生でも、卵の栄養分だけで大きくなって生まれるタイプと、ほかの卵を食べて大きくなるタイプ、またはへその緒を通して母ザメから栄養をもらって大きくなるタイプなどがあります。」と記載されている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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サメの誕生

(サメノタンジョウ)

回答した図書館または団体
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または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①ジャック・T・モイヤー,大岳知子『サメ、真実の世界』フルーベル館,2002,55p. 参照はp.43.
②オーウェン・デイビー,越智典子『サメってさいこう!』偕成社,2017,35p. 参照はp.28.
③伊藤伸子『手のひら図鑑9』化学同人,2017,156p. 参照はp.12-13.
④仲谷一宏『さめ先生が教えるサメのひみつ10』ブックマン社,2016,127p. 参照はp.82-83.
⑤『サメ大図鑑』PHP研究所,2012,63p. 参照はp.38.

NDC分類
NDC分類

487:脊椎動物

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