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ピサの斜塔
質問内容
回答内容
①では、斜めになった原因として、「もともと地盤が弱いうえに、土台の部分にかかる力が一定でなく、一部の地面が沈んで斜めになってしまった。」と説明されている。
倒れない不思議として、4つ紹介されている。1つ目は、「石の厚みを変えた」で、「建築中に傾き始めた塔をたて直すために、まずとられた方法は積み上げる石の厚さを変えること。南に傾いているので北側の石を薄くした。このため塔はやや反った形になっている。」とあり、2つ目は、「鐘の重さを変えた」で、「最上階には7つの鐘があるが、塔のバランスをとるためにすべて違う重さにされている。また、傾きに影響が出ないように、鐘を鳴らすことはない。鐘の重さは全部で9500kgにもなる。」とあり、3つ目は、「重しを置いた」で、「地下水の汲み上げによる地盤沈下で、傾きが大きくなるなど、20世紀にはいっても、ピサの斜塔の苦難は続いた。地面にコンクリートを流し込んで地盤を強化するなど、倒れない工夫もなされてきたが、ついには、北側に重しを置いて地盤を安定させる作戦をとった。」とあり、4つ目は、「ワイヤで真っすぐに」で、「さらに、塔にワイヤロープを取り付けて、反対側から引っ張って塔を少し起こし、傾きを止めるという方法も行われた。その結果、塔の頂上部で50cmも真っすぐにもどり、今後200年は倒れる心配がないだろうと予想されるほどに回復した。」と記載されている。
②では、傾いている理由として、「鐘つきの塔は12世紀後半から建てられはじめ、まもなく地盤沈下により南側に傾きだしました。」とある。
傾いたまま倒れない理由として、「中心の軸をずらしながら工事が進められ、14世紀半ばに斜めに傾いた塔として完成したので「ピサの斜塔」として知られます。」とあり、さらに、「この広場一帯は、もともと地盤が弱かったため、塔は完成後も少しずつ傾きつづけていました。そこで、近年、新しい技術で倒壊防止工事がおこなわれました。」と記載されている。
③では、傾いた理由として、「ピサの斜塔は、1173年から建設が始まったが、この土地の土がやわらかく、また当時の技術では高さ55mの建物をつくることは困難だったため、建設途中から傾き始めた。」とある。
倒れない理由として、「完成後も少しずつ傾きが大きくなっていったが、1991年からの工事で傾きは改善された。」と記載されている。
④では、傾いた理由として、「ピサの斜塔は鐘をつくための鐘楼で、1173年に建設がはじまりました。しかし地盤が悪かったので、5年後には早くも東南方向に傾きはじめたそうです。それでも工事は続けられましたが、傾きのために何度も中断されました。しかも、計画では高さ100メートルにする予定でしたが、やはり傾きのため55メートルに縮小されました。そして完成したのは1350年頃。建設開始から約180年後のことでした。」と記載されている。
⑤では、傾いたまま倒れない理由として、「最上階の部分は、バランスを取るため下の部分と反対にかたむくようにつくられました。ていねいな建造のおかげで、ピサの斜塔は現在まで約800年間、一度もたおれたことがありません。」と記載されている。
⑥では、傾いている理由として、「1173年に着工されたピサの斜塔。しかし、4階部分まで工事が進んだときに塔が北向きに傾き始め、現在も斜めに建っています。これは、地面が弱いために重さで沈んでしまったのです。」とあり、さらに、「やわらかい土地に建ててしまったため、地面が下がってしまい工事の途中で塔が傾いたのです。」と記載されている。
また、傾いたまま倒れない理由として、「工事はいったん中止されましたが、1275年より再開。ジョヴァンニ・ディ・シモーネらによって、14世紀後半に完成させることができました。完成後も塔が微妙に傾き続けるため1990年から2001年まで修復工事が行われました。」とあり、さらに、「完成後も塔が微妙に傾き続けるため、コンクリートの流し込みなどの傾斜対策が施されました。しかし、傾きは止まらず、安全上の問題で1990年に一般公開を中止。10年に及ぶ本格的な修復工事が行われて、2001年6月から一般公開を再開しています。」と記載されている。
⑦では、傾いている理由として、「塔が傾いたおもな原因は、地ばんにあった。南側の地ばんが弱かったため、塔の南側がどんどんしずんでしまい、全体が傾いてしまったんだ。」とあり、さらに、「地下約10メートルのところにやわらかい粘土層があって、さらに地下水がくみ上げられたことによって、地ばん自体がしずんだことが原因なんだって。」と説明されている。
傾いたまま倒れない理由として、「塔をなんとか完成させるために、当時の人はいろいろなくふうをしたよ。まず、塔のかべをつくる積み石の厚さを変えた。傾いているほうの石を厚く、傾いていないほうの石をうすくしたんだって。それから、大量の石やじゃりで塔の土台のまわりを補強したんだ。さらに、塔の最上階につけられた7個のかねは、すべてちがう重さでつくられている。傾いているほうのかねを軽く、傾いていないほうのかねを重くしたというよ。でも、じつはこのかね、一度も鳴らされたことがないらしい。大きな音に反応して、塔がもっと傾くのではないかと考えたからだって。」と記載されており、これらの斜塔を守るための3つのくふうについてイラストで紹介されている。また、「建設の途中で傾きはじめたので、倒れないようにあらゆるくふうがされている。塔は、やや反りかえった形になっているんだ。」と説明されている。
⑧では、「ピサの斜塔は、なぜかたむいているの?」の答えとして、「建設中にかたむき始めたのに、そのままつくり上げたから。」とあり、「1173年に工事が始められたけれど、とちゅうで地盤がゆるんできたらしく、片方の土台が地面にめりこみ、建物全体がかたむいてしまったんだ。でも「このまま作っても大じょうぶだろう」ということで工事が続けられ、1350年ごろに完成したよ。」と説明されている。さらに、「南側の土の質がやわらかかったために、かたむいたと考えられる。」と説明されている。
傾いたまま倒れない理由として、「完成後も少しずつかたむき続け、危険なので、1990年からは立ち入り禁止になってしまったんだ。それで11年かけて工事が行われ、約300年前のかたむきまでもどしたよ。今は人数制限をしながらも、一般公開されているよ。」と説明されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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