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古代エジプトと隼
質問内容
回答内容
①『図説エジプトの神々事典』p.207に「隼」の項があり、「とくに崇拝されていたのは雄の隼で、大きさは雌の3分の1しかない。上エジプトでは、つがいの隼が信仰の対象となっていたが、実際には、隼はエジプト全土で信仰されていた。隼とセトを表すはっきり特定できない神話上の動物は、いずれも王権の最も古いシンボルである。隼はとくに次の神々に捧げられていた。 ♢ホルス。 ♢モントゥ。 ♢ソカリス。 ♢ソプドゥウ。 ♢ケベンセヌフ。 また隼は、神々と人間の魂(バア)のイメージであり、その場合、人間の頭を持つ姿で表現される。」と記載がある。
②『<図説>古代エジプトの動物』p.140に「隼」の項があり、「隼、或いは鷹の姿は、時に鳥そのものとして、時に鳥頭の男神として、エジプトの遺品を納めた博物館でも、神殿でも、墳墓でも、どこでも見られる。天空の神にして王の守護神、ホルス。王はまた、生けるホルス神そのものであった。/天高く悠然と翼を広げて舞い、獲物を見つけると一直線に矢のように襲いかかり、その強い爪にしっかりと獲物を掴むと、また天空へと飛び上がる猛禽の印象は強烈である。精悍そのものの堂々たるその姿は、天空神として、太陽神として、戦神としての性格を具現している。」と記載がある。
③『エジプト神話』p.130に「ホルス」の項があり、「隼は戦いの神と勝利の指導者を象徴化するに至った。彼の優越性に対する考察は、王は地上のホルスの化身であるとする考えを生み出した。この考えはのちに教義となって固まり、王は称号の一つとしてホルスの名を取ることになった。」と記載がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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