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日本泳法
質問内容
回答内容
①『脳とからだを育てる運動 4』には、「日本泳法」の項目に、泳ぎ方とそのイラストが掲載されている。
「横泳ぎ・横のし」は
「水面に横向きになります。横向きで泳ぐと、片うででぬれないようにものを運んだり、瞬間的に大きく進んだりできます。顔半分以上が水面に出ていますので、呼吸は楽です。
①最初に、横向きでのびることを練習します。頭が半分水面下に入るくらいの感じです。
②足は、ひさをたたむようにしてひきつけ、大きく前後に開き、あおり足で水をはさみます。最後は、左右の親指をつけるような感じでとめます。
③手は、胸の前にかまえて、片うでを頭から前にのばし、反対のうでは水をかいて押し、体のわきでのばします。目線は肩越しに、後方を見ます。
④この横泳ぎを発展させて、先手のかきをいれたあおり2回の「横泳ぎ2段」や、あおり足1回の「横泳ぎ1段」、手をたぐるようにする「たぐり泳ぎ」などがあります。」と記載されている。
「日本泳法平泳ぎ」は
「①足は、ウィップキックではなくカエル足キックです。足を引きつけたときに、両ひざを外向きに出します。そのあと、できるだけ大きく横に開いて水をはさみます。ゆっくりとして大きな動作が見ばえがします。
②手の動きは平泳ぎと似ていますが、かくことをしないで、ただおさえる感じです。長い距離を泳ぐために、うでの負担を少なくしたいからです。
③顔はいつも、水面上にあげています。首がつかれますから、ときどき水中に頭を入れて、首の負担をやわらげます。
④呼吸は、うでがのびているときに息をためるようにします。手のおさえが始まるときに息をはくという、静かな流れです。
⑤全体としては、カエル足でけったあとで、リラックスしてのびる感じです。」と記載されている。
「立ち泳ぎ」は
「①上体が立ったままなので「立体」泳法ともいわれています。
②足の動作だけで、姿勢を保ちます。ひじから手までが両うでとも水面上に出て、3分間も5分間も「立体」姿勢を保てるようになります。
③足は、ふみ足と巻き足です。立ちあおり足もありますが、長い時間、「立体」姿勢を保てるのは、巻き足です。ひざから下をまわして、足も巻くようにします。」と記載されている。
「浮き身」は「日本泳法では、息をたっぷりとすいこんで、手足の動きを少なくした浮き身が、欠かせない技になっています。呼吸とすごく関係していますし、多くの泳ぎを身につけるためにも大切です。水の中で浮くことを実感できると、水をのんでもあわてないようになります。」と記載されている。
「枯れ木流し」は「水中に「枯れ木」が流れているようすをあらわしています。ゆったりとした感じで、あおむけになります。頭をはさむようにして、両うでを頭の先の方にしっかりとのばします。ここで息をしっかりとすいこみ、おなかの方まで「息を入れる」感じになります。足をそろえてのばすようにし、つま先が水面より出るようにします。リラックスして呼吸ができると、浮けるようになりますよ。」と記載されている。
「立ち浮き・水書」は「「立ち浮き」は立体泳法です。その立ち浮きで筆をとり、色紙に「水書」をする演技をする人もいます。後頭部で水をおさえる感じです。足は、あぐらを組んだようにします。両ひじを外側にすると、楽な浮き身ができます。」と記載されている。
②『ビジュアル図鑑調べよう!考えよう!やってみよう!世界と日本の民族スポーツ 2』には、「水府流水術「上町一重伸」」として、「水術の各流派には、たくさんの泳ぎかたがつたわっています。おなじ泳ぎかたがちがう名前でよばれたり、おなじ名前でちがう泳ぎかただったりということも多くあります。ここでは一例として水府流水術の「上町一重伸」を紹介します。」と記載されている。泳ぎ方として
「①姿勢を正して立ったときとおなじように、背筋をのばし、イラストのような姿勢をとる。左足(上になっている足)の土ふまずで、右足(下になっている足)のすねをこすりあげるようにしながら両足を曲げていく。
②あるていど両足を曲げたところで前後(左足前)にひらく。手は、ひじをできるだけからだにつけたまま、からだに近いところで水をかく。右のイラストは、②の状態を上からみたところ。
③両足をけるようにのばしながらとじる。足のあいだの水をはさむようなイメージ。右手は頭の上に、左手は①とおなじ位置にのばす。最後に右手のひらで強く水をかいて①の姿勢にもどる。」と記載されており、泳ぎ方のイラストも掲載されている。
③『日本の伝統競技』には、「おもな日本泳法の泳ぎ方」として、「日本泳法には平体、横体、立体などの泳ぎ方があります。」と記載されている。また、平体は「からだをうつぶせにして泳ぐ。平泳ぎににているが、頭は水の上に出したまま。」、横体は「からだを横にして泳ぐ。からだと水面の角度は45~90度にたもつ。」、立体は「からだを立て、左右の足で交互に水をふむような動きで泳ぐ。」と記載されている。
また、「顔を水につけない泳ぎ」として、「日本泳法は流派間で伝承されたため、各流派で泳ぎ方がことなります。たとえば、立った姿勢で泳ぐ立ち泳ぎについては、熊本県に伝承される小堀流踏水術では、左右の足で水をふむようにして泳ぎます。いっぽう、大分県臼杵市に伝承される山内流水術では、自転車のペダルをこぐようにして動かします。しかし、十分に呼吸できなければ、戦ったり、長距離移動したりできないため、顔を水面につけない点は流派間で共通しています。」と記載されており、「茨城県水戸市で伝承される水府流水術の横泳ぎ(のし泳ぎ)。」として写真も掲載されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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