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咀嚼時に働く筋肉

質問内容

咀嚼する時に、どの筋肉が働くのかが分かる資料はないか。

回答内容

①『発生学、摂食・嚥下の現場、関連研究から学ぶ食べる・飲むメカニズム』
p.50 「口の動作と関係する主な筋肉」の表があり、咀嚼する時に働いている筋肉は「咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋、開口筋、口輪筋、頬筋、顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋など」とある。

②『イラストでわかる歯科医学の基礎』
p.133 「表情筋のうち咀嚼に重要なのは、口を閉じる口輪筋と頬を形成する頬筋である」とあり、図2-2-8「表情筋と顎関節」が示されている。
p.134-135 「「咀嚼筋」は、咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋の4個の筋をさす。しかし、「咀嚼に関与する筋」は、この咀嚼筋に加え、開口筋や頬筋などの表情筋も含む。」とあり、図2-2-9では咀嚼筋の走行が示されている。表2-2-2「咀嚼筋の特徴」では、4個の筋の起始・停止・機能が書かれている。

③『咀嚼をそしゃくする』
p.17 咀嚼する時には歯列、舌、下顎、上顎とともに「食物がこぼれないように歯列や舌を取り囲む表情筋などが協力して働きます」とあり、図2-1「表情筋」に6個の筋が図示されている。
p.21 「上顎と下顎は顎関節を中心に多くの筋が協調して複雑な咀嚼運動を行います」とあり、「下顎骨に直接作用し、顎の開閉に関与する筋(咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋)を解剖学では咀嚼筋とよんでいます。口を閉じる時働く閉口筋には咬筋・側頭筋・内側翼突筋が、口を開く時働く開口筋には外側翼突筋・顎二腹筋があります」とある。
p.22 図2-5「咀嚼に関与する骨と筋」が掲載されている。

④『咀嚼の事典』
p.46-48 「咀嚼運動は咀嚼筋だけでなく、口唇・舌・頬などの多くの筋が協調して行うことではじめて完結できる複雑な運動である」とある。図3.6「咀嚼時の口輪筋・頬筋活動」に動物実験結果により得られた「下顎運動、口輪筋・頬筋・咀嚼筋・甲状舌骨筋筋電図」が示されている。それぞれの筋の位置が分かる図もある。図3.7「咀嚼時の舌筋活動」に「動物実験により得られた咀嚼時の下顎運動(開閉・側方)ならびに外舌筋(オトガイ舌筋・茎突舌筋)、咀嚼筋(顎二腹筋・咬筋)筋電図」が示されている。それぞれの筋の位置が分かる図もある。

⑤『筋肉と関節の機能解剖パーフェクト事典』
p.300-301 咀嚼筋について絵とともに説明がある。咬むときには咬筋、側頭筋、内側翼突筋が働く、とある。「内側・外側翼突筋の片側のみが収縮すると下顎を反対側に動かし、左右交互に収縮すると下顎の臼磨運動となり、食べ物をすりつぶすことができる」とある。

⑥『図説筋の機能解剖』
それぞれの筋について、絵とともに「起始」「停止」「機能」「神経」「動脈」の説明がある。
p.148 頬筋の機能として「咀しゃくの際の補助をする」とある。
p.149-153 咀嚼筋に含まれる4個の筋について説明されている。内側翼突筋・外側翼突筋の機能として「咀嚼運動時の回旋運動の補助」とある。

回答館・回答団体

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咀嚼時に働く筋肉

(ソシャクジニハタラクキンニク)

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(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
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①摂食研究会『発生学、摂食・嚥下の現場、関連研究から学ぶ食べる・飲むメカニズム』 日本歯科新聞社,2015,111p. 参照はp.50.
②渕端孟『イラストでわかる歯科医学の基礎』京都 永末書店,2016,10,323p. 参照はp.133-135.
③山田好秋『咀嚼をそしゃくする』 口腔保健協会,2016,6,106p. 参照はp.17,21.
④井出吉信『咀嚼の事典』 朝倉書店,2007,12,354p. 参照はp.46-48.
⑤左明『筋肉と関節の機能解剖パーフェクト事典』 ナツメ社,2016,342p. 参照はp.300-301.
⑥ジョン H.ウォーフィル『図説筋の機能解剖』 医学書院,1993,275p. 参照はp.148-153.

NDC分類
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491:基礎医学

497:歯科学

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