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夜に口笛の言い伝え
質問内容
回答内容
①『知れば恐ろしい日本人の風習』によると、「①闇夜を闊歩する悪霊、鬼、妖怪を呼び出してしまうから、②そのむかしに「人買い」がいた頃、夜に人知れず口笛でやりとりをしていたから、つまり、人さらいが来るから、③泥棒たちは口笛でやりとりをしていたから、④インドの蛇使いのように、蛇を引き寄せるから、⑤ミミズが口を舐めるから、⑥親を吹き殺すから、もしくは親を早死にさせるから、⑦風を呼ぶから、あるいは海が荒れるから、⑧魔が差すからなど、枚挙に暇がない。」と書かれている。
②『俗信の論理』によると、「私が知りえているだけでも、「狐が来る」、「早く年がよる」、「福の神が逃げる」、「病気が出る」、「餓鬼が出る」、「魔物が来る」、「貧乏神が来る」、「貧乏神が喜ぶ」、「化け物が出る」、「福の神が来ない」、「親と死別する」、「凶事がある」、「幽霊が出る」、「三厘ずつ失う」、「天狗が来る」、「貧乏になる」、「鬼が来る」、「果報が飛んでしまう」、「死人が出る」、「親を吹き殺す」、「ねてから蚯蚓が口をなめる」、「風が出る」、「河童が来る」、「火事になる」、「首切れ馬が出る」、「山犬が来る」、「母が早死にする」、「父が早死にする」、「蛇に母が吹き殺される」、「人さらいにさらわれる」、「座頭が来る」、「狼が来る」など、さまざまな言い方がなされている。」と書かれている。
③『民謡・猥歌の民俗学』の「八 夜笛考」「九 続夜笛考」によると、「播磨では夜、口笛を吹くと泥棒が入る、泥棒を呼ぶ、泥棒を招くなどという俗信がある。(中略)これに最もよく類似したのは「夜口笛を吹くと蛇が入る」というので、これもほとんど全国に分布し混在している。その他に夜の口笛が招くものに沖縄県の「幽霊がでる」、広島県の「魔がさす」変わったのでは高知県の「蚯蚓がなめる」、鹿児島県の「親を吹き殺す」などがある」と書かれている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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