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天気雨(狐の嫁入り)が起きる仕組み

質問内容

晴れているのに雨が降っていること(狐の嫁入り)があるが、それがどうして起きるのかが説明されている児童書が読みたい。

回答内容

①では、「Q39.晴れなのに雨がふることがあるのはなぜ?」の項目で、「太陽がでて晴れているのに、雨がふってくることがある。これを「天気雨」というんだ。 天気雨になる理由は、おおまかにみてふたつ。ひとつは、雨が落ちてくるあいだに、雲がほかの場所に動いてしまったときだ。直径1mmの雨つぶは、1秒間におよそ4m落ちる。上空1500mの高さに雲の底があったとしたら、そこから地上に落ちてくるまで6分ちょっとかかる。そのあいだに雲が移動して、空は晴れてしまったというわけだ。もうひとつは、強い風に乗って、遠くの雨つぶが飛んできたときだ。とくに山間部だと、風に流された雲が山を越えるときに蒸発して消えることがあり、のこっている雨つぶだけが落ちてくることになる。また、雪の状態で落ちてくるときは、雨つぶよりも軽いので、風に流されやすくなる。こちらは「風花」というけれど、それはまるで雪が花びらのように見えるからだ。天気雨がふっているときは、太陽の反対側をじっくり見てみよう。虹が見えるかもしれないよ。」と、記載されている。

②では、「Q太陽が出ているのに、雨がふるのはなぜ?」の項目で、「太陽が出ているときにふる雨のことを「天気雨(天泣)」といいます。雨は必ず雲からふってくるので、考えられる理由はふたつあります。ひとつは、雨つぶが地上まで落ちてくる数分の間に、雨をふらせた雲がなくなってしまったため。もうひとつは、別の場所でふっている雨が風で流されてきたためです。」と、記載されている。

③では、「晴れていても雨がふる?」の項目で、「雨がふるのは、くもっているときが多い。しかし、青空が見えていて、太陽の光がさしていても雨がふることがある。これを天気雨という。天気雨にはふたとおりある。流れていった雲や遠くの雲から風にのって雨がふってくる場合と、真上に雨雲があるのに太陽が出ている場合。ただし、天気雨はすぐにやむことが多い。」と、記載されている。

④では、「晴れているのに雨がふることを「お天気雨」といいます。すきまの多い雲から雨がふるためにおこる現象です。雨が雲の底から地上に落ちるまで5~6分かかります。そのあいだに雲が風にながされて、雨が地面に落ちてきたときには、真上に雲がなくなり、日がさすことがあります。これがお天気雨のふる理由です。きつねにいたずらされたようなので、お天気雨のことを「きつねの嫁入り」ということもあります。気象台がおこなう正式な天気の観測では、お天気雨は「晴れ」ではなく「雨」になります。雨がふっているのに日がさしたら、虹が見られるチャンスです。」と、記載されている。

⑤では、「雨は雲の中で作られます。だから、雲がないところから雨が降ることはありません。ではどうして「お天気雨」がおきるのかというと……それはちょっと計算をしてみると納得できます。雲の高さは種類によって違うのですが、だいたい雨を降らせる雲の高さは、3000mくらいになります。一方、雨粒の落ちてくるスピードは、これも粒の大きさによって違うのですが、だいたい1分間に300mくらいです。秒速にすると1秒間に5mで、ちょうど小学生が走ったくらいのスピードです。では計算してみます。高さ3000mの雲からスタートする雨粒は、1分間に300mのスピードで落ちてくると地上にゴールするまで何分かかるでしょうか?答えは10分かかるんです。」
「雨は意外と長距離ランナーで、今、地上で降っている雨は、10分前にスタートした雨ということになるよね。この10分間の間に、雨が途中で風に飛ばされて、雲がない地域まで運ばれてしまったり、雨を降らせた雲自体が消えてしまったりすると、「お天気雨」になるんだ。今度「お天気雨」にあったら、頭上だけじゃなくて、周辺の空も見てみるといいよ。そこにはちゃんと雨雲があるかもしれない。」と、記載されている。

⑥では、「天気雨 空が晴れているのに、急にぱらぱらと降り、すぐにやんでしまう雨です。雨が地表に届く前に雲が動いたり、風に流されて風下に降ったもので、「きつねのよめ入り」や「天泣」ともよばれます。」と、記載されている。

⑦では、「天気雨 空は晴れているのに、突然、ぱらぱらと雨が降ってきて、不思議に思ったことはありませんか?そんなときに降る雨を「天気雨」とか、「きつねの嫁入り」なんてよぶことがあります。これは雨を降らせた雨雲がその後消えて、自分のいる所では雨でも、空には雲がなく、晴れている状況をいいます。ただ、天気雨は強く降ったり、長く続くことは少ないので、すこし雨宿りをすればすぐにでもやむことが多いのです。」と、記載されている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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天気雨(狐の嫁入り)が起きる仕組み

(テンキアメキツネノヨメイリガオキルシクミ)

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岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①森田正光『空と天気のふしぎ109』 偕成社,2013,143p. 参照はp.56.
②『異常気象』 学研プラス,2018,143p. 参照はp.51.
③『空と天気のふしぎ』 ポプラ社,2003,67p. 参照はp.43.
④岩田総司『Q&A天気なんでだろう劇場』 岩崎書店,2004,127p. 参照はp.43.
⑤池田洋人『ずっと受けたかったお天気の授業』 東京堂出版,2008,151p. 参照はp.28-29.
⑥『天気と気象』 ポプラ社,2006,191p. 参照はp.44.
⑦『天気の不思議がわかる!』 実業之日本社,2010,143p. 参照はp.45.

NDC分類
NDC分類

451:気象学

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