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飲酒量から血中アルコール濃度を計算で求める方法

質問内容

飲酒量から一定時間経過後の血中アルコール濃度を計算で求める方法が知りたい。

回答内容

①『図解交通資料集』
p.175-178 飲酒量からある一定時間経過したときの血中アルコール濃度を求める計算式として、「ウィドマークによる計算法」と「上野式による計算法」が紹介されている。「どちらの計算法も、摂取したアルコールが体内の水分の中に均等に分布するという仮説に基づいて、血中アルコール計算をし、一定の割合でアルコールが時間とともに消滅していくとして、ある時間の血中アルコール濃度を求める考え方である。」とある。「「個人差を考慮せず、理想状態でのアルコール濃度を求めたもの」であることを十分考慮した上で、犯罪捜査等に用いるべき」と書かれている。また、「近年の裁判において、「上野式による計算法」が正確性に欠けるのではないか、等の話も出ていることもあり、本書としては、「ウィドマークによる計算法」をお薦めしたい。」とある。
p.176 「ウィドマークによる計算法」の計算式がある。
p.177 「上野式による計算法」の計算式がある。

②『「逃げ得」を許さない交通事件捜査』
p.30-41 「ウィドマーク式って、何のことか知っていますか?」という章がある。「ウィドマーク式や上野式というのは、飲酒量からある一定時間経過したときの血中アルコール濃度を計算するもの」とあり、「その内容や交通事件における使い方を説明」している。
p.32 資料1に「ウィドマーク式による計算法」の数式がある。
p.35 資料2に「上野式による計算法」の数式がある。

③『新・交通事故捜査の基礎と要点』
p.117-118 酒気帯び運転と酒酔い運転による交通事故の捜査上の留意点のなかで、「被疑者の犯行直前の飲酒量から、ある一定時間経過後の血中(呼気中)アルコール濃度を計算式を用いて求める方法がある。」とし、「捜査実務参考書の中には、(中略)「上野式算定法」、「ウィドマーク式計算法」を紹介している。近年「上野式算定法」が正確性に欠けるとのことから「ウィドマーク式計算法」による計算方法を取り入れるようになったが、(中略)「ウィドマーク式による計算法」は、欧米人の基礎データによるものであったことから、科学警察研究所では、溝井医師の研究した日本人の基礎データを参考とした「アルコール濃度計算法(溝井式)」を使用することになった。」と書かれている。
p.464 参考資料6に「アルコール濃度計算法(溝井式)」の計算式と計算例がある。

回答館・回答団体

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飲酒量から血中アルコール濃度を計算で求める方法

(インシュリョウカラケッチュウアルコールノウドヲケイサンデモトメルホウホウ)

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(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①牧野隆『図解交通資料集 第5版』 立花書房,2020,22,374p. 参照はp.175-178.
②城祐一郎『「逃げ得」を許さない交通事件捜査 第2版』 立花書房,2011,8,183p. 参照はp.30-41.
③清水勇男,佐藤隆文,日下敏夫『新・交通事故捜査の基礎と要点 改訂』 東京法令出版,2014,15,471p. 参照はp.117-118,464.

NDC分類
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317:行政、警察、防災

681:交通政策・行政・経営

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