レファレンスデータベース > 岡山県内でのオオマリコケムシの確認事例
岡山県内でのオオマリコケムシの確認事例
質問内容
回答内容
①『日本大百科全書 4』のオオマリコケムシ〔大毬苔虫〕の項目には「触手動物門苔虫綱掩喉目ヒメテンコケムシ科に属する淡水産小動物。かつて北アメリカ東部と中央ヨーロッパにのみ産した(中略)寒天質を多量に分泌した群体が多数集まって大きな球状の群体塊をつくる。この塊は水底の岩や枯れ木に付着しているが、ときには水底を離れ、巨大なクラゲのように水面へ浮上する。浮上群体塊は長径二メートルを超えることもある。個虫は口辺部に鮮紅色の色素をもち、触手数六〇~八四本。休芽は長さ約一ミリメートルの角形で、一一~二二本の鉤状の棘がある。」と書かれている。
『山陽新聞』に掲載されている主な記事は以下の通りである。
②「オオマリコケムシ大量発生 グロテスク 住民驚き 北区粟井 ゼリー状触手生物」2021.10.8朝刊
③「“なぞの生物”大量発生 総社のため池 正体はオオマリコケムシ 不気味な姿に不安な住民も」2001.7.12朝刊
④「エイリアンそれとも神の使者? 吉備津彦神社の池 正体不明の生物 球状30個 触手動物の可能性」1994.8.19朝刊
⑤『倉敷の自然 56号』には、1994年に岡山県吉備津彦神社で発見された事例が掲載されている。また、「岡山県下オオマリコケムシ生息確認地点」とする表が掲載されており、1991年から1994年にかけて18件の確認年月日と場所が書かれている。
『しぜんしくらしき』では⑥1993年1月号の記事に「1992年9月24日、倉敷市には初登場のオオマリコケムシを生坂の水路に確認しました」とあり、県下での確認地が日付とともに掲載されている。また、⑦1998年12月号には、1998年に岡山市一之宮の吉備津彦神社で発見された事例が掲載されている。
⑧『岡山の自然 91号』には1991年に旭川の河川敷でのキャンプで発見された事例が掲載されている。
『自然保護センターだより』の⑨1992年1月号には「岡山県に出現したオオマリコケムシ」と題して倉敷市生坂での発見事例が紹介されており、「今年の発生地は今のところ、倉敷市生坂の水路と山手村の池と備前市大ヶ池の計3ヶ所です。」と書かれている。また、⑩1994年1月号には1994年に玉野市の鴨川の下流と、水源である坂川下池で発見された事例が掲載されている。
⑪岡山県水産試験場が発行している『水試だより 313号』には、2005年に備前市吉永町の溜池で発見された事例が掲載されている。
⑫『岡山県自然保護センター研究報告 第26号』には、岡山県自然保護センターの田尻大池・上池での生物調査について掲載されており、オオマリコケムシも確認されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
カテゴリ情報
![]() | レファレンスデータベース > レファレンス事例データ > 岡山県立図書館 |
---|