レファレンスデータベース > 女子大学のトランスジェンダーの入学
女子大学のトランスジェンダーの入学
質問内容
回答内容
①「『女性論』プロジェクト研究報告 : 女子大学におけるLGBT等の大学施策の現状:全国の女子大学HP情報を中心に」(2019)では、「女子大学におけるトランスジェンダー学生の受け入れについては、2020年度からの受け入れをお茶の水女子大学・奈良女子大学が表明するとともに、宮城学院女子大学も2021年度からの受け入れを表明している。ほかにも津田塾大学・東京女子大学・日本女子大学・筑紫女学園大学などの女子大学においても検討がはじまったとの報道がなされている」とある。著者の所属する椙山女学園大学については、「2018年度、2019年度の学長メッセージにおいて、トランスジェンダー女子学生の受け入れの検討について触れられたものの、近隣の大学の状況を見据えている状況にある」という。
②2021年9月1日の日本経済新聞朝刊によると、「女子大で、戸籍上は男性でも性自認は女性のトランスジェンダー(TG)学生の受け入れが広がってきた」「現在までにお茶の水女子大、日本女子大、奈良女子大、宮城学院女子大が受け入れを表明。津田塾大なども検討を進めている。日本女子大は24年度に受け入れを始める」とあり、現在4校が受け入れることを表明している。③2020年8月11日の朝日新聞朝刊の記事によると、2020年春にお茶の水女子大と奈良女子大の国立2大学で受け入れが始まり、2021年春には宮城学院女子大で始まることが示されている。ただし、「実際に入学したかどうかは明らかにしていない」という。また、「朝日新聞と河合塾が昨年行った「ひらく 日本の大学」調査によると、回答した66女子大のうち、トランスジェンダー女性について「受け入れる(時期も決めている)」「受け入れる方針」「受け入れる方向で検討中」は9校。「検討中」の30校と合わせると39校で、6割近くに上った」とあり、多くの大学が受け入れを考えているようである。
④『教育とLGBTIをつなぐ:学校・大学の現場から考える』には、海外の事例として、アメリカの5女子大学(マウントホリヨーク大学、ブリンマー大学、ウェルズリー大学、スミス大学、バーナード大学)についての記述がある。「二〇一四年から二〇一五年にかけて、トランスジェンダーの学生の入学資格についての方針が五女子大学のウェブサイトで次々に発表された。マウントホリヨーク大学がセブンシスターズとしては最初にトランスウーマン(出生時に男性とされたが、女性と自認している人)やノンバイナリー(男女どちらかの性別を選んでいない)の学生を明示的に出願資格があると公表した」とあり、他の4校もトランスウーマンの受け入れを表明しているという。⑤『LGBTと女子:誰もが自分らしく輝ける大学を目指して』の同著者の論文にも同様の記述がみられる。
⑥「2017年度 スミス・カレッジ調査の目的・調査経緯とインタビューの解説及び補足」では「主要女子大学のトランスジェンダー学生の受け入れ状況」が表にまとめられており、「トランス女性の入学可否」の項目が「可」になっている大学は上記5大学に加え、ホリンズ大学、ミルズ大学、アグネス・スコット大学、シモンズ大学、スクリプス大学、スペルマン大学がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
カテゴリ情報
![]() | レファレンスデータベース > レファレンス事例データ > 岡山県立図書館 |
---|