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アサガオの種子の毒
質問内容
回答内容
①『園芸植物大事典1 ア〜キキ』に[アサガオの薬効]として「牽牛子(semen pharbitidis)は、『名医別録』の下品に収載され、「気を下し、脚満、水腫を療じ、風毒を除き、小便を利する」薬物である。(中略)種子には脂肪油約11%、樹脂様配糖体(寫下成分)ファルビチン(pharbitin)約2%が含まれている。ファルビチンは、腸内に入って胆汁や腸液で分解され、腸管に強い刺激を与え蠕動を増加し、腸粘膜を充血させ、分泌を増加して水溶性下痢を引き起こす。峻下、利尿薬として、二便不利、水腫などに応用する。また駆虫作用も認められている。」と書かれている。
②『名医別録解説』に「牽牛子」の記載がある。
③『人もペットも気をつけたい園芸有毒植物図鑑』の「アサガオの仲間」中で「有毒部位・成分:種子に、配糖体のファルビチン(pharbitin)、コンボルブリン(convolvulin)を含み、ともに腹痛を伴って排便を促す効果があります。人への健康被害:誤って口にすると、腹痛、下痢、嘔吐などを引き起こします。種子1~2個で、下痢、腹痛が起きるとされ、大人では0.3g(約7個)で強い排便を促す作用があります(日本中毒情報センター)。」と書かれている。
④『中毒対処マニュアル』と⑤『急性中毒処置の手引』の両方に「有毒な木の実・草の実」として、アサガオの種子が紹介されており、少量なら下痢、腹痛程度の症状があるとされている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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