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イルカとクジラ
質問内容
回答内容
資料①『世界大百科事典 2 アレネ-イワ』の「イルカ」の項目では、「イルカの呼称は、クジラ目ハクジラ亜目の哺乳類に属する広義のマイルカ類のうち、一般に体調4m以下の小型種とカワイルカ類の全種に対して習慣的に用いられている。」とある。
また、資料②『世界大百科事典 8 ク-ケホ』の「クジラ」の項目では、「クジラ目Cetaceaに属する哺乳類の総称。鯨類(げいるい)ともいう。体長数m以上の大型種を習慣的にクジラ、それ以下をイルカと呼ぶが、この区別ははっきりしたものではない。」とある。
資料③『イルカの不思議』にも「ハクジラ類のうち、からだが小さい(体長が4~5m以下ぐらい)種類のことを一般に「イルカ」と呼んでいるのです。」とある。
資料④『クジラ・イルカの疑問50』ではイルカについて、「体のサイズも小さい傾向にあり、成体の体長5mを基準として、それより大きいものクジラ、小さいものをイルカと呼ぶことを提唱している場合もあります。」とあるが、例外や違和感のあるケースも多くあると説明している。
資料⑤『出動!イルカ・クジラ110番』でも同様に、生物学的には明確に分類されていないことや、成体で4mより大小でクジラとイルカと名付けられていると考えてだいたい間違いないとある。
また、分類体系は現在でも議論があり、確定はしていないことや新種の鯨類の発見が続く可能性があることなどの説明もある。
そのほか、法律用語としての「大型鯨類」、「小型鯨類」という区分を紹介している。これは、国際捕鯨委員会(International Whaling Commission:IWC)が管理する鯨類を「大型鯨類」、それ以外の鯨類は「小型鯨類」としてIWCの管理対象外としているためで、生物学・分類学的な区分や体長による区分ではないといった説明がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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