デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

レファレンスデータベース > ミョウバン水の消臭効果

ミョウバン水の消臭効果

質問内容

ミョウバン水の消臭効果について記述されている資料を探している。消臭効果のメカニズムについても知りたい。

回答内容

①『化学辞典 第2版』で、ミョウバンから参照の硫酸カリウムアルミニウムの項を見ると「十二水和物がもっとも普通に知られ、ミョウバン、カリウムミョウバン、カリミョウバンなどとよばれる。単にミョウバンといえばこのものをさす。無水物は焼きミョウバンとよばれる。硫酸アルミニウムと硫酸カリウム水溶液から十二水和物が得られる。無色、等軸晶系、無臭、苦味をもつ。(中略)空気中では吸湿して十二水和物となる。製紙工業、媒染剤、顔料、皮なめし剤、セメントの硬化剤、水の浄化、化粧品、医薬品などに用いられる。」とあるが、消臭効果については記述がない。

②『トコトンやさしい消臭・脱臭の本』の中では、ミョウバン水は消臭・殺菌・制汗剤として古くから利用されていたと紹介されている。

③『匂いのエイジングケア』のColumn「消臭に万能なみょうばん水を作ろう!」の中で、ミョウバンは古代ローマ人の時代から使われていたデオドラント剤として紹介されている。

④『デオドラント革命』の中で、さらに詳しくミョウバンを使った体臭予防について書かれている。ミョウバンの体臭予防効果のメカニズムとしては、ミョウバンは水に溶けて酸性となり雑菌の繁殖を抑制するためにニオイが抑えられること、ミョウバンの収斂作用による制汗作用によりニオイ成分の含まれた汗自体が抑えられること、皮膚上で作られたニオイそのものを消臭する作用があることなどがあげられている。特にアンモニアに対する消臭作用は特異的であり、汗臭さを抑えるのには非常に有効とある。

⑤『古代エジプトの秘薬』の中でも、ミョウバンは夏の制汗剤として用いられていたとの記述がみられる。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

カテゴリ情報レファレンスデータベースレファレンス事例データ岡山県立図書館

メタデータ

レファレンス事例
タイトル
レファレンス事例
タイトル

ミョウバン水の消臭効果

(ミョウバンスイノショウシュウコウカ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①吉村壽次『化学辞典 第2版』 森北出版,2009,1716p. 参照はp.1407,1521.
②光田恵、岩橋尊嗣『トコトンやさしい消臭・脱臭の本』 日刊工業新聞社,2021,159p. 参照はp.90-91.
③五味常明、土師信一郎『匂いのエイジングケア』 有楽出版社 ,2012,87p. 参照はp.41.
④五味常明『デオドラント革命』 ハート出版,2004,238p. 参照はp.81-85.
⑤大沢弥生『古代エジプトの秘薬』 エンタプライズ,2002,303p. 参照はp.234-235.

NDC分類
NDC分類

494.8 

519.75

その他のメタデータを表示
このページのURL
このページのURL

http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/ref/M2022042717573836708