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鐘撞堂の狐「らんどう」

質問内容

岡山市の表町商店街に「らんどう」という名の狐の伝承を記した立札があった。この狐に関する資料はないか。

回答内容

・『おかやま今と昔 話の散歩』(資料①)、『岡山話の散歩』(資料②)には、栄町(岡山市表町)の鐘撞堂にいる「乱堂という狐の親分」の安眠を妨害しないよう「儀礼的事前工作」として「三ツ捨鐘」を撞くエピソードが紹介されている。

・『おかやま浮世ばなし』(資料③)では、「乱堂は、多くの子分をつれて、集団的にわるさをする」、「昔は町の煽動家を『乱堂のような人』と言っとった」とも説明する。

・『新輯内田百間全集 第3巻』(資料④)には、「大鐘」(旧題:「キツネカネツキ」『赤い鳥』昭和3年4月号収録)と題する随筆が収録されている。本書では「らんどう」という名称にふれられていないが、「郷里の町の眞中」の「鐘つき堂には、昔から古狐が住んでゐる」、「不意に鐘が鳴りだすと、狐がびつくりして、そのために腹を立て、數を滅茶苦茶にしてしまふのださうです」、「狐にことわつておいてから、捨て鐘を三つ打ち、それから時の數を撞き始めることになつて居る」といった説明がなされている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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レファレンス事例
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鐘撞堂の狐「らんどう」

(カネツキドウノキツネランドウ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①岡長平『おかやま今と昔 話の散歩』岡山 日本文教出版,1959,287p. 参照はp.21-28.
②岡長平『岡山話の散歩』岡山 日本文教出版,1984,173p. 参照はp.17-21.
③岡長平『おかやま浮世ばなし』岡山 日本文教出版,1967,288p. 参照はp.58-59.
④内田百閒『新輯内田百間全集 第3巻』 福武書店,1987,423p. 参照はp.83-88.

NDC分類
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388:伝説.民話[昔話]

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