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ヒガンバナの毒抜き
質問内容
回答内容
①『毒をもつ生き物たち』の「ヒガンバナから認知症の薬」の項には、食べ物が少なかった昔に飢えをしのぐ目的でヒガンバナの球根が食べられていたことや、「すりつぶした球根を十分に水にさらして、底にしずんだデンプンを集めて食べて」いたことが書かれている。
②『野の花えほん』の「ひがんばな」の項には、「むかし、食料不足のときには、根からとった粉を何回も水で洗ってお餅にし、食用にしました。」と記載されている。
③『調べてなるほど!花のかたち』の「ひがんばな」の項には、球根の部分を「長時間水にさらして毒をよく洗い流すと、非常食として食べられる」と書かれている。
④『植物たちの生き残り大作戦』の「ヒガンバナは守り神?」の項には、「江戸時代の冷夏や災害でお米がひと粒もとれず、大飢饉になったときには、その球根を非常食として食べたという記録が残っています。」と記載され、「この毒成分は水に溶けやすいので、小さくくだいたものを何度も水にさらして毒を十分抜いたあとに残ったデンプンを食べて、飢えをしのいだと考えられています。」と書かれている。
⑤『惣一じいちゃんの知っているかい?農業のこと』の「あぜの彼岸花を探そう」の項には、「奈良時代から平安時代にかけて植えられた救荒作物」として紹介されており、「飢きんのときに球根を粉にして、水にさらして毒を抜いて食べたそうだ。」とある。
⑥『うねゆたかの田んぼの絵本3』の「だれがヒガンバナを植えたの?」の項には、ヒガンバナが田んぼの畦に植えられている理由として、飢饉の時に食べるためという説を示し、「球根は毒があるけど、昔は水にさらして毒を抜いて食べていたそうだよ」と記載されている。
⑦『ヒガンバナのひみつ』の「むかしむかし、じっちゃがほってきたそうな」の項には、祖母の小さい時の話として、天候不順により米がとれない時に、「根っこをほってきて、それをすりおろして水につけて、下にたまった粉を食べ」たと記載されており、1934(昭和9)年の東北地方の冷害飢饉の際に、ヒガンバナの根っこを自宅に持ち帰ったイラストが添えられている。
⑧『有毒!注意!危険植物大図鑑』の「ヒガンバナ」の項には、「鱗茎にはデンプンが多くふくまれるので、昔は飢饉のときの食料でしたが、アク抜きが足りず中毒が起きていたようです。」との記載がある。
⑨『草の根のたんけん』の「ヒガンバナ」の項には、「りん茎には毒があるが、食糧にしていた時代もあった。」と記載されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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