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近世ヨーロッパの礼儀作法書
質問内容
回答内容
①『エチケットの文化史』には、p.335から様々なエチケットの本について紹介されており、翻訳されたものもいくつか挙げられている。
②『原典イタリア・ルネサンス人文主義』には、1552~54年にかけてイタリアで書かれた礼儀作法書である「ガラテーオ」(池田廉 訳)が収録されている。
③『ルネサンスの女性論 1』(岡田温司,石田美紀 編訳)は、『女性の良き作法についての対話』(1540年)の翻訳で、女性2人が「若き淑女」たるものの心得について対話するという形式をとっている。
④『クルタンの礼儀作法書』(増田都希 訳)は17~18世紀にかけてフランスで用いられた作法書の翻訳となっている。
⑤『交際に関する一〇五章』(堀秀彦 訳)は18世紀にドイツで書かれた交際法や処世術に関する本の翻訳で、全3編からなるうちの第1編となっている。
⑥『処世交際法』(笛川漁郎 訳)の原著は⑤と同じであり、⑤のp.221に「大体原著を四分の一位にちぢめたものである」と紹介されている。
⑦『泰西礼法 : 新式 一名・年中諸礼』(上田金城 訳)は、当時フランスで使用されていた作法書を翻訳したものであり、①には「日本で最初に紹介されたエチケットの本」として紹介されている。
⑧『モードの身体史』「第Ⅱ部 服装規範」、⑨『フランス・モード史への招待』「第4章 エチケットで身をたてる」では、礼儀作法の中でも特に服装に関するものについて論じられており、一部原著から抜粋して翻訳したものも掲載されている。
⑩「中世ヨーロッパ作法書の作法学的分析(2)エラスムスとデッラ・カーサ」は、16世紀ヨーロッパの作法書について分析している。当館に所蔵はないが、⑪『エラスムス教育論』(中城進 訳)所収「子どもの礼儀作法についての覚書」が、原著は1530年に出版されたのち欧州各国で翻訳された16世紀を代表する作法書であるとして紹介されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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