デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

モッコウバラ

質問内容

モッコウバラの白花と黄花の違いを説明した資料はあるか。

回答内容

①『つるバラ&半つるバラ』には「キモッコウバラ(ロサ・バンクシアエ‘ルテア’)」として黄花の紹介がある。色違いの白花にも触れているが、違いなどについては記述がない。

②『新分類牧野日本植物図鑑』の「モッコウバラ」には、「盛んに淡黄色または白色の八重咲きの花を開く。白花のものは芳香を放ち、黄花のものは匂わない。」とある。
③『日本の樹木 増補改訂新版』にも②と同様の説明がある。

④『図説バラの世界』には「モッコウバラ(モッコウイバラ)」の項目で白花と黄花について、「スミレに似た芳香がある白花の八重咲き」、黄花八重咲きについては「あまり香らない。」と説明がある。
⑤『オールドローズノート』では、白花八重咲き(R.banksiae banksiaee ロサ・バンクシア バンクシア)を「特別強い香りを漂わせます。」、黄花八重咲き(R.banksiae lutea ロサ・バンクシア ルテア)を「香りは白木香よりうすいものです。」と説明がある。

⑥『魅惑のオールドローズ図鑑』には「キモッコウ」として説明がある。「ロサ・バンクシアエ・ノルマーリスという野生種が、キモッコウの原種です。花は白の一重咲きでニオイスミレのようなすばらしい香り。枝にはトゲがあります。」とあり、この野生種からトゲなしの3品種(白花八重咲きのモッコウバラ(木香茨)、黄花一重咲きのロサ・バンクシアエ・ルテスケンス、黄花八重咲きのキモッコウ(黄木香))が生まれたとある。

⑦「モッコウバラで花いっぱい」には、キモッコウバラ(黄花八重咲き)は「香りはあまりしません。」、ロサ・バンクシアエ‘ルテスケンス’(黄花一重咲き)は「香りはわずか。とげが少しある。」、モッコウバラ(白花八重咲き)は「香りがあり、とげはほとんどない。」、ロサ・バンクシアエ・ノルマリス(白花一重咲き)は「香りがあり、少しとげがある。」といった説明がそれぞれある。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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モッコウバラ

(モッコウバラ)

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または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①後藤みどり『つるバラ&半つるバラ』 誠文堂新光社,2016,207p.参照はp.73,78.
②牧野富太郎『新分類牧野日本植物図鑑』 北隆館,2017,1627p.参照はp.634.
③林弥栄『日本の樹木 増補改訂新版』 山と溪谷社,2011,767p.参照はp.254.
④大場秀章『図説バラの世界』 河出書房新社,2012,111p.参照はp.50-51.
⑤小松美枝子『オールドローズノート』 グラフ社,2008,143p.参照はp.107-108.
⑥御巫由紀『魅惑のオールドローズ図鑑』 世界文化社,2018,127p.参照はp.77.
⑦松尾祐樹「モッコウバラで花いっぱい」『NHK趣味の園芸』第577号,2021.3,参照はp.96-104.

NDC分類
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627:花卉園芸[草花]

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