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夕立とゲリラ豪雨
質問内容
回答内容
①『お天気用語事典』によると、夕立は「夏の午後に降るにわか雨のことで、夏の強い日射でできた雄大積雲や積乱雲が通過することによって起き、雷を伴うことが多い。」とある。
②『図解身近にあふれる「気象・天気」が3時間でわかる本』では、「ゲリラ豪雨(雷雨)」とは「突然降ってくるはげしい雨や雷雨のことをいいます。」、③『気象と天気図がわかる本しくみ・読み方・書き方』では、「局地的豪雨(ゲリラ豪雨)」とは「強い日射しによって急発達した積乱雲が短期間で非常に強い雨を降らすこと」と説明している。
また②、③ともにゲリラ豪雨とは気象用語ではなく、マスコミによる造語であることも触れている。
④『天気と気象のしくみパーフェクト事典』では夕立とゲリラ豪雨の違いを、「どちらも雨量何mm以上などの明確な定義がないので、難しい所だが、ゲリラ豪雨は夕立と比べると規格外の豪雨で、水害の発生とセットで使われることが多いようだ。」と説明がある。
⑤『身につく気象の原理』によると、ゲリラ豪雨を取り上げた⑥「『ゲリラ豪雨』と災害の関係について」から、ゲリラ豪雨という語が出現する新聞記事数の経年変化などを紹介している。
⑥「『ゲリラ豪雨』と災害の関係について」は、ゲリラ豪雨という語を「最大1時間降水量80mm以上かつ日降水量149mm以下」の降雨イベントと便宜的に定義して調査を行った論文である。(岡山県立図書館未所蔵 「J-STAGE」にて確認2023.6.4)
そのほか、関連する事柄として⑦『天気と気象100』には、ゲリラ豪雨が使われた古い事例としてベトナム戦争中の1969年の新聞記事⑧「“ゲリラ豪雨”のホコ先どこへ」の紹介がある。
また、「1975年4月にベトナム戦争が集結すると、ゲリラ豪雨という言葉も次第に使われなくなりました。しかし、2008年夏には記録的な局地的豪雨が各地で相次いだため、再びゲリラ豪雨という言葉が使われるようになり、今に至っています。」と説明がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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