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アフタヌーンティーの起源
質問内容
回答内容
①『どんな国?どんな味?世界のお菓子5』の「もっと知りたいイギリス人と紅茶」の「イギリスの生活と紅茶」の項には、「イギリスで紅茶が飲まれるようになったのは、17世紀のことだといわれ、18世紀なかごろには、貴族の女性たちのあいだで、お茶会がひらかれるようになっていた。19世紀になると、アフタヌーン・ティーという本格的なお茶会の習慣ができた。ベッドフォード侯爵夫人のアンナ・マリアという人が、かるい昼ごはんとおそい夕ごはんのあいだに、紅茶とかるいお菓子をつまむ会をひらいたのがはじまりだ。イギリスの人びとは、紅茶をたのしむ伝統的な習慣を、いまでもだいじにしているよ。」と記載されている。
②『王様でたどるイギリス史』の「紅茶を飲む英国レディ」の項には、「十八世紀初頭から半ばにかけて家庭内の飲茶習慣が一気に拡大すると、むしろ女性たちが主役になります。朝食時は家族で飲み、午後は誰かの家に友人・知人が集まってアフタヌーンティーを楽しむのです。(中略)アフタヌーンティーの習慣は、一八四〇年頃に第七代ベッドフォード侯爵夫人アナが始めたとされます。紅茶は貴族性・高貴さと結びつけられ、茶を淹れる方法や飲み方に、上流の礼儀、エチケット、育ちの良さが表れると考えられました。午後三~六時頃にバター付きパンやお菓子をつまみながらお茶をいただく習慣は、ここに起源するのです。」と記載されている。
③『お姫さまお菓子物語』の「『午後のお茶』を広めた社交界の花ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリア」の項には、「『紅茶の国』イギリスには、アフタヌーンティーを楽しむ習慣があります。アフタヌーンティーとは、その名前の通り『午後のお茶』のことで、午後4時ごろ~6時頃までにいただきます。この習慣をつくったのが、『ベッドフォード公爵夫人、アンナ・マリア』だといわれます。」と記載されている。また、「19世紀中ごろのイギリスの貴族社会では、夕食は午後9時ごろでした。その前の時間帯は、音楽会やオペラ観劇などにあてられていて、夕食が遅かったのです。そこで、おなかがすかないようにとの配慮から考案されたのが、アフタヌーンティーの習慣です。」と記載されている。
④『茶の絵本』の「イギリスの紅茶文化」の項には、「17世紀の中ごろの1662年、チャールズ2世とポルトガルの皇女キャサリンが結婚するのだけれど、この王妃は東洋のお茶が大好きだったんだ。そのことがきっかけでイギリス宮廷に喫茶の風習が持ちこまれるよ。(中略)18世紀になると中国から高価な紅茶や茶わんやポットが入り、上流家庭ではりっぱな装飾つきの銀や銅製の箱にお茶を入れていたよ。やがて紅茶は、産業革命を通してしだいに、農民や労働者階級にまで広まったよ。そして、世界的に有名な『アフタヌーンティー』の習慣が生まれ、公園の露天や劇場、映画館やクラブなどいたるところで老若男女が紅茶を飲むようになり、イギリスは世界最大の紅茶消費国になったんだ。」と記載されている。
⑤『国際理解にやくだつNHK地球たべもの大百科5』の「イギリス人のくらしと紅茶」の「アフタヌーンティーのはじまり」の項には、「『アフタヌーンティー』の習慣がはじまったのは、19世紀に入ってからのこと。貴族たちの『晩餐会』は夜7時から8時にはじまることが多く、お昼ごはんからの時間があきすぎておなかがすいてしまうため、その間に軽いたべものをおなかに入れるようにしたのがはじまりといわれています。貴族たちのはじめた『アフタヌーンティー』は、19世紀なかごろまでにはふつうの市民たちにも広まり、いまにうけつがれているのです。」と記載されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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