デジタル岡山大百科 | 岡山県立図書館

卵生の哺乳類

質問内容

卵を産む哺乳類について知りたい。児童書で探している。

回答内容

①『たまごの図鑑』には、「哺乳類にも卵がある」のコラムで、「ほとんどの哺乳類は、母親の体の中で育った赤ちゃんを産みます。けれど、ハリモグラの仲間やカモノハシの仲間は、からのある卵を産んで、卵から赤ちゃんが生まれてきます。」とある。また、ハリモグラの説明に「オーストラリアとニューギニア島だけにすんでいる哺乳類です。皮のようなからをもつ小さな卵を1つだけ、お腹のふくろの中に産みます。卵は10日くらいでふ化し、赤ちゃんは2~3か月間、ふくろの中で母乳を飲んで、外に出てきます。」と書かれている。

②『くらべてみよう!人と動物のからだ5』には、「卵を産む哺乳類」の項に「オーストラリアやニューギニアなどにすむカモノハシとハリモグラのなかま(単孔類)は、とてもかわった哺乳類です。哺乳類なのに、からにつつまれた卵を産むのです・親は産んだ卵を守ってあたため、卵からかえった子どもに乳をあたえて育てます。」とある。また、「単孔類は、鳥類や爬虫類と同じように、卵をうんちやおしっこと同じあな(総排泄腔)から外にだします。」とある。

③『いのちの図鑑』には、「ほ乳類でも、卵を産む生きものがいます。カモノハシとハリモグラの仲間です。カモノハシのメスは水辺につくった巣の中で卵を産み、10~12日ほど抱卵します。卵からかえった子は、母親の乳を飲んで成長します。」とある。

④『読めばわかる!生物』には、「卵を産むほ乳類がいるって本当?」の項に、カモノハシとハリモグラが挙げられている。カモノハシの説明には、「赤ちゃんを育てるためのミルクが必要だけど、カモノハシには乳首はない。代わりに、おなかに『乳腺区』という場所があって、そこからミルクがにじみ出るよ。赤ちゃんは、お母さんのおなかの上で、乳腺区をこすってミルクを飲むんだ」とある。また、ハリモグラの説明には、「おなかの『育児嚢』とよばれる場所に卵を産み、卵は育児嚢の中でふ化をする。」とある。

⑤『へんな生きもの超百科』には、「卵を生む哺乳類」としてハリモグラ、「卵から生まれる哺乳類」として、カモノハシが紹介されている。ハリモグラの項目には、「卵はカラがやわらかく、生まれた子にはトゲがないので、乳を与えているあいだのおっかさんは安全である。トゲは離乳後に生える。」とある。カモノハシの項には、「カモノハシは繁殖のために巣をつくる。その巣の中で少ないと1個。多いと3個。ふつうは2個の卵を生む。卵は長いところを測って17ミリくらい、短いところを測ると13ミリほどある。色は汚れたような白色で、母カモノハシはそれを約10日もあたためて孵す。」とある。また、「子が生まれるとカモノハシは巣の中であおむけにひっくり返り、子はその胸の上にのってお乳を飲むのだ。乳房はなくて胸にある毛に乳がにじみでてくるのを、子は幼いくちばしで、すするように飲む。」とある。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

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レファレンス事例
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卵生の哺乳類

(ランセイノホニュウルイ)

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(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①大木邦彦『たまごの図鑑』 あかね書房,2020,95p. 参照はp.92-93.
②『くらべてみよう!人と動物のからだ5』 ポプラ社,2012,47p. 参照はp.25.
③室伏きみ子『いのちの図鑑』 PHP研究所,2012,127p. 参照はp.42.
④朝日小学生新聞『読めばわかる!生物』 朝日学生新聞社,2017,191p. 参照はp.108-109.
⑤實吉達郎『へんな生きもの超百科』 ポプラ社,2014,204p. 参照はp.23,164-165.

NDC分類
NDC分類

460:生物科学.一般生物学

480:動物学

481:一般動物学

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