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軍歴証明書の申請方法
質問内容
太平洋戦争時に親族が所属していた部隊の足取りについて調べている。
軍歴証明というものがあるらしいが、それで何が分かるか。また、申請する方法が知りたい。
回答内容
①『実用各種証明書のとり方』に「軍歴証明書」の請求方法が記載されている。軍歴証明には「軍人であれば、招集時期、叙位勲章、配属、任官、進級、賞罰、召集解除時期などが記録されています」とある。請求方法については、「陸軍関係は都道府県が、海軍関係は厚生労働省が管理」していると述べた後、請求できる者や請求に必要な書類等が記載されている。また、請求書は「ホームページからダウンロードできるケースがほとんど」としている。このほか、主な問い合わせ先や請求書の記入例などが載っている。
②『自分でできるファミリーヒストリーを調べよう! 』では「第9章 軍歴証明を申請しよう」において申請方法が説明されている。ここでは、軍歴証明について「軍人の召集から除隊までの任免、配属先、賞罰、傷病から進級や昇給にいたるまで記録された文書」とし、「文書名は『軍歴証明』が通称とされていますが、正式な名称では『兵籍簿』『履歴』『履歴原表』などと呼ばれている」としている。また、陸軍兵籍簿と海軍軍歴証明のサンプルが掲載され、記載内容について項目ごとに解説されている。申請方法については「陸軍は保管先が都道府県もしくは厚生労働省のどちらかであるため、両方に確認する必要があり」、最初に都道府県の担当課に電話するのがよいとし、海軍は「厚生労働省ホームページに申請書及び申請書の送付先が記載」されていると記されている。このほか必要書類の例や都道府県への問い合わせのやりとりのサンプルなども示されている。
③『ファミリーヒストリー 家族史の調べ方・まとめ方』には「第6章 軍隊経験の調べ方」があり、兵籍簿(の写しや情報など)の取得の方法と、著者が行った軍歴照会が例として紹介されている。これによれば、兵籍簿には「いつからいつまで、どこの部隊に所属し、どのような作戦に従事したのか(どこにいたのか)」や「各地をどう転戦したか」、「中には、何月何日から何日までどこそこの野戦病院に入院した」とまで記されているという。照会先は「陸軍なら都道府県庁、海軍なら厚生労働省」であり、「いずれもおおもとの情報元は兵籍簿ですが、そのものの写し(コピー)ではなく、一部情報を整理、抜粋したものを『軍歴証明書』として発行する自治体もあるよう」とある。陸軍の場合は復員した際に本籍のあった都道府県庁が兵籍簿を保管しており、そちらに照会することになるという。
④『軍歴証明の見方・読み方・とり方』は、軍歴証明の基礎知識や申請方法、軍歴証明の見方、交付資料の解説等が記されている。
⑤厚生労働省の公式サイトの「旧陸海軍から引き継がれた資料の写し等の申請について」には、厚生労働省が管理する旧陸軍の部隊別の連名簿などに関する照会の方法や、各都道府県の軍歴証明関係担当課の一覧が掲載されている。
⑥国立公文書館アジア歴史資料センターの公式サイト内「よくあるご質問(FAQ)」の中に「1. 資料検索について Q1.親族の軍歴などを調べたい。」の項目がある。そこには、個人名から軍歴を調べる方法として、軍歴証明の問い合わせ先のリンクが記載されている。また、所属部隊から軍歴を調べる方法についても触れられている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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