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ダマスカス鋼(ウーツ鋼)

質問内容

ダマスカス鋼(ウーツ鋼)について知りたい。

回答内容

①『金属の百科事典』の中で「ウーツ鋼」として「インドでは早期にるつぼで鉄鋼またはこれに近い鋼が製造され、ヨーロッパでオリエントの鋼として珍重された。ウーツはサンスクリット語で“ダイヤモンド”または“硬い”ことを指す。この鋼の基本的なつくり方は次のとおりである。純粋な鉄鉱石と最良の木炭または生木をるつぼに装入し、るつぼを閉じ、泥で封じ、送風具がついた炉で高温に加熱し、還元、吸炭、溶解し、るつぼの形の鋼塊(ケーキ)にする。ウーツ鋼からダマスカス刀」がつくられたといわれている。」と説明されている。

②『よくわかる最新表面熱処理の基本と仕組み』の中で、「インドのデカン高原で製造されたウーツ鋼を、現在シリアのダマスカスに持っていき、ここで加工した鋼の総称をダマスカス鋼と呼びました。加工した鋼材の肌に美しい模様が浮き出し、性能も優れたダマスカス鋼は歴史の中で珍重されました。」と記述されている。また、「ダマスカス鋼の作り方」」や「ダマスカス鋼の言い伝え」「現代のダマスカス鋼」などについて記載されている。

③『世界史を変えた金属』の中では、ダマスカス鋼とダマスカス模様の作り方について記載されている。

④『へんな金属すごい金属』の中で、インドのダマスカス鋼が美しい波模様のある鋼鉄で、主にナイフや刀に用いられたことが記載されている。

⑤『鉄の文化史』の、中沢護人著「謎を秘めたインドのウーツ鋼」の中でダマスカス鋼について記載されている。

⑥『考古学のための化学10章 続』の中で、ウーツ鋼を作り出す「るつぼ製鋼」とダマスカス刀に言及されている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

カテゴリ情報

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レファレンス事例
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タイトル

ダマスカス鋼(ウーツ鋼)

(ダマスカスコウウツコウ)

回答した図書館または団体
回答した図書館
または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

①木原諄二ほか『金属の百科事典』 丸善,1999,739p. 参照はp.218.
②田中和明『よくわかる最新表面熱処理の基本と仕組み』 秀和システム,2022,254p. 参照はp.10-12.
③田中和明『世界史を変えた金属』 秀和システム,2023,383p. 参照はp.226-232.
④齋藤勝裕『へんな金属すごい金属』 技術評論社,2009,223p. 参照はp.124-125.
⑤新日本製鉄秘書部広報企画室『鉄の文化史』 東洋経済新報社,1984,218p. 参照はp.202-213.
⑥馬淵久夫, 富永健『考古学のための化学10章 続』 東京大学出版会,1986,246p. 参照はp.101-103.

NDC分類
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560:金属工学.鉱山工学

564:鉄鋼

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