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セミの鳴き声の仕組み

質問内容

セミの鳴き声は体のサイズからするととても大きいと思われるが、どういう仕組みで大きな鳴き声になるのか知りたい。児童書で探している。

回答内容

①『鳴く虫の科学』の2章「音のひみつ」の「セミの鳴くしくみ」の項にカラー写真付きで解説されている。
「オスの背弁(丸印)の下には発音器があり、ここで作られた音を、広く空洞になっているお腹の中で大きな音に変化させます。鳴くための筋肉もとてもよく発達しています。」とあり、「オスの腹部は広い空洞になっていて、共鳴室とよばれます。発音器で作られた音は、共鳴室で拡大されて、遠くまで届く大きな音になります。」と記載されている。

②『セミの一生』の「発音のしくみ」の項に写真とイラストで解説されている。
「腹部のまん中よりやや上のぶぶんをきりおとし胸のほうをのぞくと、V字型のふとい筋肉がみえます。この筋肉は左右の発振膜とつながっており、筋肉がちぢんでからもとにもどると、発振膜もへこんでからもとにもどります。このおうふくによってでた小さな音が、腹の広いくうどうに共鳴して大きな音になるのです。」と記載されている。

③『昆虫のふしぎ』の「セミのなかま」の項にアブラゼミのカラー写真付きで解説されている。
「オスの腹の中はからっぽ。V字型の大きな筋肉が発音筋。発音筋の上のほうに発音膜があり、背中側とくっついている。発音筋が伸び縮みして発音膜を震わすと、音が出る。音は、からっぽの腹の中で共鳴して、大きな音になる。」と記載されている。

④『みんなが知りたい!「昆虫」のことがわかる本』の「セミの声はなぜ大きいのか?」の項にイラスト付きで解説されている。
「腹の中の『発音筋』をちぢめて、『発音膜』をひっぱります。これを元にもどすときに音が出る(鳴く)という仕くみになっています。なぜ、あのような大きな声になるかというと、体の中が空っぽになっていて、そこが音を大きくするための『共鳴室』になっているからです。なお鳴くのはセミのオスだけです。」と記載されている。

⑤『なぜ?どうして?昆虫図鑑』の第1章「Qセミはどうやって鳴いているの?」の項に解説されている。
「腹の中にある筋肉を動かして、大きな音を出しています。鳴いているのはみなオスです。オスは、発音筋という筋肉を動かして、そこにつながっている、うすい膜をふるわせることで音を出しています。実は、オスの腹の中は、発音筋と膜があるくらいで、ほとんど空っぽです。空っぽの部屋で響かせて、大きな音を出しているのです。」と記載されている。

回答館・回答団体

岡山県立図書館

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セミの鳴き声の仕組み

(セミノナキゴエノシクミ)

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または団体

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

情報源(回答)
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①高嶋清明『鳴く虫の科学』 誠文堂新光社,2013,91p. 参照はp.42-43.
②佐藤有恒『セミの一生』 あかね書房,2005,53p. 参照はp.46-47.
③『昆虫のふしぎ』 ポプラ社,2007,199p. 参照はp.125.
④『みんなが知りたい!「昆虫」のことがわかる本』 メイツ出版,2009,128p. 参照はp.106-107.
⑤『なぜ?どうして?昆虫図鑑』 PHP研究所,2014,63p. 参照はp.34.

NDC分類
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486:昆虫類

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