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ベルリンの熊
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①『CITY BOOK OF BERLIN』には「ベルリン基本情報」の項があり、「シンボルはクマ」として、「ベルリンと言えばクマ。ベルリン動物園の伝説的アイドル・故クヌート君をはじめ、市旗も市章もクマ、ベルリン定番のビール、ベルリナー・ピルスナーのロゴもクマ、ベルリン国際映画祭の最高賞も金のクマ。そう、ベルリンのシンボルはクマなのだ。だがその由来には諸説あり、13世紀のブランデンブルク侯にちなんだという説と、Berlinと『Ber』とBär(独語でクマ)の語呂合わせ説が有力のよう」という記述がある。
②『東西ベルリン動物園大戦争』には「第8章 灰色の巨人、倒れる」という項があり、「動物園の歩き方⑨」にある「ベルリンの語源はクマ?」の中で、「クマはドイツ語でベーア(Bär)またはベーリン(Bärin)といい、発音が似ていることからベルリンの語源という説もあります」とあり、「13世紀ぐらいからワシに代わって紋章にクマが出てきます。その後はベルリンの象徴として、多くの場所でクマが登場するようになりました。ベルリン中央駅にも大きなクマの置物が立っていて、いまでは市のイメージがクマになっています」と解説されている。
③『ベルリン★アートな散策』の「新旧カルチャーが交錯するベルリンを歩く」の中で、「バディベア」として「ベルリンは『ベア(熊)の村』という地名の由来もあり、熊は親しまれている動物だ。街中を歩けば、ポップアートと呼べるようなユニークな熊のオブジェ(バディベア)にそこかしこで出会える」と説明されている。
④『NEWマーク・記号の大百科 5 国旗や都市、団体』には「都市などのマーク」という項があり、「外国の都市のマーク」として、ベルリンの紋章のカラー写真が紹介されており、「ドイツのベルリンのマークはクマ。ドイツ語でクマは『Bär』で、ベルリン(Berlin)の『Ber』にかけている」と説明されている。
⑤『名前と人間』には「第三部 固有名詞の語源」という項があり、「一 ユダヤ人の美しい名前」の「不透明な名前」の中で、「ベルリンやベルンは、そこに含まれているベル(Ber-)が、クマ(ベーアBär―英語のbear)の古形にさかのぼるというような説明は、もうかなり専門的な語源解釈だ。この解釈を支持するものだとして、町の紋章(ワッペン)にクマが用いられていることが引きあいに出されているし、スイスのベルン市ではクマが飼われている」と説明されている。また、「事実によらず、ことばの解釈によってのみ、町がいろんな観光グッズを作る例は各地にある」とも説明している。
⑥『図説ヨーロッパの紋章』には「第八章 ヨーロッパの共同体紋章への発展」という項があり、「2 州紋章と連邦制」の中で、「ベルリンはBär『クマ』という語源からシンボル化されたと説明されることがあるが、これも歴史的に検証されたわけではない。なおベルリンで行われる国際映画祭の金熊賞の熊もその名にちなんでいる」と説明されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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