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絶望のスパゲッティ
質問内容
回答内容
①『食卓一期一会』を確認したところ、「絶望のスパゲッティ」という詩が掲載されており、巻末の注に参考文献として「西川治『マリオのイタリア料理』」が紹介されていたが当館には所蔵がなかった。同著者の②『イタリアを食べる本Pasta』③『西川治の「パスタ・ノート」』をあたったが記載がなく、マリオ・ベニーニ氏の関連資料もないため、④以下の資料を紹介した。
④『イタリア「地パスタ」完全レシピ』には「乾燥パスタ Pasta Secca」の中に「絶望のスパゲッティ」の項がある。料理名の由来について「冷蔵庫や台所にわずかに残っていた食材で作るパスタにこの名前がつくことが多い」、「これと決まった材料はなく、“何もなくて絶望”寸前だけれど、とにかく身近なものでなんとか仕上げる」との説明がある。作り方については「基本的にはアーリオ・オーリオで、そこに黒オリーブとペコリーノチーズをたっぷり使う」とあり、詳細な作り方も掲載されている。
⑤『イタリアン手帳』には「パスタ料理」の中に「ペペロンチーノ(アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ)」の項がある。イタリアでは「絶望のパスタ」=Pasta di disperatoと呼ばれているとあり、呼び名の由来としては「貧窮で入れる具がないという意味の絶望と、料理人がこれ以上手を加えられないという意味の絶望をかけているといわれている。」と記述がある。作り方は掲載されていない。
⑥『パスタの基礎知識』には「Chapter 1 押さえておくべき定番パスタ10」の中に「ペペロンチーノ」の項があり、作り方が掲載されている。「絶望のパスタ」、「貧乏人のパスタ」などの別名も、その由来とともに紹介されている。
⑦『アーリオオーリオのつくり方』には「第一章 スパゲティ アーリオ オーリオのつくり方」があり、その中の「第七課 では、実際にアーリオ オーリオをつくりましょう」に作り方が掲載されている。また、「第二章 パスタは僕の料理の原点」の「パスタの旅日記」ではアーリオ オーリオが「絶望のスパゲッティ」と呼ばれているとあり、「簡素で、材料も最低限のものしか使わないところから」と由来が紹介されている。
⑧『オレンジページ』第36巻33号には「おいしいから食べ忘れない!おすすめ備蓄品セレクション」の中で「洋麺屋ピエトロ 絶望スパゲティ」という商品が紹介されており、「『絶望しているときでもおいしく食べられる』ことが名前の由来」と記述がある。作り方は掲載されていない。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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