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菌根菌
質問内容
回答内容
蔵書検索システムで「菌根菌」をキーワードに児童書を検索したところ、該当資料なし。
「根っこ」について書かれた児童書を確認したところ、①『ずかん根っこ』と②『根っこってなんだろう?』に、菌根菌について記載があった。
①『ずかん根っこ』の「根っこと菌の共生」の項に、「カビの仲間である菌根菌と植物は、植物が陸で生育を始めた約4億年前に共生を始めました。共生する植物の根が近くにあると、土のなかにいる胞子が発芽して菌糸を伸ばします。」とあり、「菌根菌は大きく、マツ類が形成するタイプの『外生菌根菌』と、スギ、ヒノキや多くの草本植物が形成するタイプの『内生菌根菌』に分けられます。」とある。また、「マツタケやホンシメジ、トリュフは菌根菌からなるキノコです。」と記載がある。
②『根っこってなんだろう?』の「根っこの成長によい生き物がいるの?」の項に、「菌根菌はカビの仲間」であり、「土の中の成分や水を効率的に吸収することで植物の成長に役だち、いっぽうで植物は光合成でつくった養分の糖などを菌根菌に供給し、共生(たがいに利用しあう)関係を結んでいます。」とある。また、「菌根菌の一種はキノコを形成します。」とあり、植物と共生する菌根菌のキノコとしてマツタケの写真が掲載されている。
また、「菌」「微生物」、「共生」について書かれている児童書を確認したところ、③『共生する生き物たち』と④『ずかんはたらく微生物』に菌根菌について記載があった。
③『共生する生き物たち』の「アカマツとマツタケ」の項に、「菌根菌は植物の根の周りや内部に菌糸をのばして肥料分を植物にあたえる代わりに、植物が光合成でつくった栄養分をもらって育つキノコやカビなどの仲間です。」と記載されている。また、「マツの根に共生するマツタケやショウロ、アミタケなどが、よく見られる菌根菌です。」とあり、マツタケの写真が掲載されている。
④『ずかんはたらく微生物』の「リゾファガス・イレギュラーリス 菌根菌/真菌」の項に、「菌根菌は植物からもたらされる糖分により生育して土壌中に菌糸を伸ばし、代わりに土壌中からリン酸などのミネラルを集めて植物に与えるのです。」とあり、「特定の樹木の根に共生するマツタケのような『菌根菌』がある。」と記載されている。
さらに、キノコに関する児童書を確認したところ、⑤『きのこ』と⑥『シイタケの絵本』に菌根菌について記載があった。
⑤『きのこ』の「用語解説」の項に、菌根菌とは「生きた植物と栄養のやり取りをして共生している菌類のことです。」とある。また、「きのこのくらし」の項に、「きのこの菌糸と樹木の根の先がつながって『菌根』をつくります。きのこは菌根を通じて土の中の養分を樹木にあたえ、樹木から光合成でつくられた糖分をもらいます。」「共生相手の植物はブナ科、マツ科、カバノキ科が中心」と記載されている。
⑥『シイタケの絵本』の「シイタケについて、もっとくわしい解説。」の項に、「キノコの仲間は植物とちがって葉緑素をもたず、光合成をおこなうこともない。(中略)動物や植物、それにほかの菌類に寄生して生きているんだ。寄生のしかたには、生きたものに寄生するもの(活物寄生菌)と、死んだものに寄生するもの(死物寄生菌)とがあるよ。」とあり、活物寄生菌の代表的なキノコがマツタケと紹介している。また、「活物寄生菌は菌根菌ともいうけれど、生きた植物の根に寄生して、植物にチッソやリンなどの無機物を送るかわりに、植物から糖分などをもらって生きているんだ。こうした『なにかをあたえてあげるかわりに、べつのものをもらう関係』を共生というよ。」と記載されている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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