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認知症ケアの技法
質問内容
回答内容
①『認知症大全』には、「第3章 悩ましい症状の上手な対処法」に、パーソン・センタード・ケア、ユマニチュードについて記載されている。パーソン・センタード・ケアとは、「その人の立場に立って行う認知症ケアの考え方」のことであり、「1980年代、イギリスの老年心理学者トム・キットウッドが提唱し、日本の介護現場でも取り入れられている」と記されている。「尊厳を欠くケアが状態の悪化を招く」ことから、「その人らしさを重視するケアが推進され」ていることが述べられている。ユマニチュードとは、認知症介護におけるコミュニケーションの困難を解決するケア技法で、「フランスの体育学の専門家イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが考案したもの」だと書かれている。「意思疎通を困難にする周囲の人の言動に気づ」き、「その人らしさを取り戻す」ことを目的に取り入れられ、具体的な技法は500超あるが、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱が基本となることが記述されている。その他、タッチ&ハグのケア法や回想法が紹介されている。
②『介護現場で使えるコミュニケーション便利帖』には、「Part6 認知症ケアに生かすさまざまなコミュニケーション・メソッド」に、ケア技法について記載されている。パーソン・センタード・ケア(本書ではパーソンセンタードケア)、ユマニチュードの他、非薬物療法、バリデーション、タクティールケア、センター方式が紹介されている。
③『超図解認知症介護』には、第1章の「認知症患者に向き合うケアを海外に学ぶ」に、パーソン・センタード・ケアやユマニチュード、バリデーション療法の考え方と方法が記載されている。
④『最新介護福祉士養成講座 13』には、第4章の「第1節 パーソン・センタード・ケア」に、パーソン・センタード・ケアの概要から、実践するための3つのステップが記載されている。また「第5節 認知症の人へのさまざまなアプローチ」には、ユマニチュードやバリデーションの他、リアリティオリエンテーション、回想法、音楽療法と芸術療法、アロマセラピーとタッチケア、園芸療法が紹介されている。
⑤『介護支援専門員基本テキスト 3』には、第1編第6章の「第3節 認知症高齢者・家族への援助とケアマネジメント」に、パーソン・センタード・ケアをはじめとした各種の認知症ケアの技法について記載されている。パーソン・センタード・ケアの他、ユマニチュード、バリデーションを紹介している。
⑥『高齢者福祉の世界』には、第11章の「2 認知症高齢者のケア」に、認知症に対するケア方法について記載されている。ケアの基本は、「“認知症をもったその人”としてケアを考えることが重要である」として、パーソン・センタード・ケアを紹介している。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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