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リストラの考え方と具体的な実行策について教えて下さい。【経営関連FAQ0801】

しつもんないよう

業績低迷が続いている状況を打開する為に、現在迄残業カットや昇給停止等の人件費削減を行って来た。しかしこの程度では黒字転換は難しい。そこで人員整理を念頭において根本的な体質改善を図りたい。

かいとうないよう

リストラとは“Restructuring”の事で正しくは“事業の再構築”の意味です。ここでは一般的に理解されている“人員整理を伴う人件費削減”の意味と捉えておく。建設業、製造業等業種を問わず、企業経営において最も重要かつ最大のコストは他ならぬ人件費です。売上の低下や工賃の削減により、企業の実力以上に賃金が支払われているとしてその対策を考えてみます。問題解決の方法として3通りの方法が考えられる。1つは人員整理を伴わない人件費抑制策です。2つ目は諸制度の改定や人員整理を伴う方法、3つ目は会社組織の変更つまり分社化、企業統合、整理等です。ここでは2つ目の方法について述べておく。支払能力や企業体質の特徴に応じて、以下の方法が一般的に行われている。①現業員の定員削減②間接人員の削減③管理者数の削減④役員数の削減⑤正社員のパート、アルバイト化等々です。削減の理由として業務量の減少、削減対策として多技能工化、機械化、外部への業務委託、派遣社員の活用、関連企業への出向、組織変更等がある。次に人員削減の具体的手段として、新規採用抑制、希望退職募集、指名解雇等がある。これらは実施にともない“痛み”が発生します。従って実施に当っては法律を遵守すると伴に労使良く協議して最善の努力をしなければなりません。特に人員整理に当っては解雇権の乱用にならない様に注意が必要です。しかしリストラが成功するかどうかの最大のポイントは合理化に当って業務遂行が出来るかどうか“コンセンサスのギリギリを狙う”事です。つまり出来そうにもないと思われる事に挑戦する覚悟を決める事が大切です。そしてこの挑戦に成功すると、企業体質は一挙に改革され強固なものとなります。危機に際しては、この様な逆転の発想こそ最も大切なのです。

かいとうかん・かいとうだんたい

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リストラの考え方と具体的な実行策について教えて下さい。【経営関連FAQ0801】

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336:経営管理

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