かいとうないよう
公共工事は今後減る事はあっても増える事はありません。入札価格は年々低下し工事採算性は悪くなる。又競争の激化により所謂“たたきあい”が発生し受注単価は低下する。この様な大激変の真っ只中にあって、従来の延長線上にある考え方(発注者-大手ゼネコン-サブコン-地方建設業者と言うピラミット型の構造)から脱皮しない限りこのジレンマは続きます。地方の土木建設業は将来、工事の企画提案の出来るノウハウを持つ①企画提案型か、高度に専門化された施工能力を有する②専門施工業者を目指すかの2つに集約されて行くでしょう。自社の持っているノウハウを分析し、どちらで勝負すべきか検討し決断をしなければなりません。仮に専門施工業者の道を選択したならば、徹底して施工能力の向上に努めなければなりません。徹底したコストダウン、段取り技術の向上、施工技術の改善、により、下請工事でも採算のとれる企業体質に改革する必要があります。そして元請工事へのこだわりを捨てる事です。公共工事の受注は好むと好まざるとに拘わらず、談合が避けて通れないのが現状です。これにあまり深入りしない事です。専門施工業者になる為には“人質”の一新をしなければなりません。企業活動に明確な活動方針があり、これに沿って全ての従業員が知識、技能、資質の向上を図る必要があります。従業員全員の切磋琢磨によって、“人質”の一新という経営方針の徹底を図って下さい。そうすれば自然に淘汰され、競争力のある企業体質が出来てきます。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県産業振興財団