かいとうないよう
物流と情報は密接な関係があります。 それに加え、①経済のグローバル化、②物流コスト低減の動き、③物流の環境汚染に対する負荷軽減、など厳しい要求に応えるには、最新の情報技術・手法の活用が不可欠です。 簡単な例をあげると、小売店からPOS単品レポートを仕入先にFAXすれば、仕入先は取引先の売れ筋動向を確認し、お薦め商品を自動的に送ってくるなど、店の情報を卸と共有すれば、卸・小売の人件費や物流費が節約でき、納品単価も軽減できます。これがSCMの基本的な考え方です。 SCMのコンセプトは、サプライヤー(メーカーや卸売業)、ディストリビュータ(運送業者)、そして小売業がパートナーシップを築き、商品の流通段階で生ずる時間的、経済的な無駄を排除し(リードタイムの短縮やコスト削減)、消費者によりタイムリーに、より安く商品を提供しようとするものです。 アパレル業界ではQR(Quick Responce System)、食料品・雑貨業界はECR(Efficient Consumer Responce)と呼ばれてきました。 SCMの狙いは、 ①デジタル化(情報のデジタルデータ一元化)、 ②オープン化(自由な情報の変換・取引を可能にする)、 ③標準化(データの標準化を図る)、 ④情報共有化と相互連携(開発・生産・運用など全プロセスで情報を共有し連携する)の4つです。 今、製配販の企業間ネットワークが進展しており、インターネット、イントラネット、GPS、CALS、EDIなどへの対応に遅れることは、厳しい競争に取り残されることを意味します。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県産業振興財団