かいとうないよう
ピッキング方式には大きく分けて2つの方式があります。 (1)シングルピッキング オーダー単位に各商品をピッキングし、一つの出荷単位にまとめ、出荷場に揃える方法で、オーダー毎に保管場所から商品を摘み取るように取り出してくるため「摘み取る方式」と呼ばれています。 (2)トータルピッキング オーダーを同一商品毎に集計し、ピッキングリストにしたがって商品毎の総量でピッキングし、得意先毎に分ける方式で、ピッキングした商品を荷捌き場で仕分けるので「種蒔き方式」と言われます。 この2つの方式のいずれを採用するかは、 ①ピッキング効率(ピッカーの技能、ピッキングシステムなど)、 ②ピッカー数、 ③ピッキングに許される時間、 ④物流センターの広さ、などから総合的に判断します。 ミスなく、合理的にピッキングするには、 ①ロケーション番号順にリストを出力し、ピッキング順を後戻りさせない、 ②頻度の高い商品はラック中段ゴールデンゾーン)断に置く、 ③平置きラックは摘み取り方式で、 ④ピッキング中の品切れに注意、⑤フローラックを活用し商品補充をしてからピッキングする、などを実行しましょう。 ピッキング・ミスは忙しいときによく発生するものです。作業を効率よく進めるため、 ①待たせない(ボトルネックを見付け、作業上のロスをなくす)、 ②歩かせない(歩行距離を短く無駄な動線を作らない)、 ③持たせない(商品は上から下に動かすのが原則、重量挙げ(下から上に持ち上げる)は体力を消耗させる)、 ④探させない(ロケーション管理を徹底し、迷わず取り出せるような仕組みづくり)、 ⑤書かせない(デジタルピッキングやPOS検品などペーパレス化)、 ⑥考えさせない(作業者に判断業務が入ると作業効率は著しく低下、単純明快が第一) ・・・の「6ナイ」が原則です。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県産業振興財団