かいとうないよう
今日の卸売業にとって伝統的な物流に加え、小売店舗でモノが売れる仕組みづくりをサポートすることが不可欠な機能になりました。 この“リテールサポート”とは、ただ単にサービスを提供することではなく、小売業と卸売業が“運命共同体(パートナー)”という認識に立って、“新しいビジネス関係を築く”ことだといえましょう。 最近、大手食品問屋からスーパーマーケットに対して、問屋サイドからの生産性向上策を提案・実施するケースをよく耳にします。POSデータに基づいてスーパーマーケットの標準棚割りを作成するばかりでなく、棚に並ぶ順番に商品を積んで納品することなどで、店舗における商品運搬作業も効率化するものもあります。アメリカの卸売業は、過去30~40年間に生き残りを掛けて経営努力してきました。この結果、リテールサポートサービスは、ほとんどが有料で提供されます。その代わり納品単価を低く抑えようと努力しているのです。 この事実を踏まえ、日本でもサービスはタダという発想から脱却して“お金を払う価値あるサービス”を提供し、安易な価格政策やリベート制度から脱却する事が求められています。 卸売業が、リテールサポートを完備した企業になるためには、サービス提供ができる体制づくりが必要です。 ある卸売業では、 ①流通情報……月間PR誌、旬刊情報誌、 ②商品情報……新製品、廃番、売れ筋情報、 ③販売促進企画……POP、ショーカード、イベント企画、 ④新製品提案……見本市、展示会、仕入市、 ⑤情報化……EOSサポート、POSやコンピュータの提案、 ⑥研修、セミナー……接客教育、専門指導、 ⑦店舗……店舗設計家(顧問)、 ⑧経営、販売管理……中小企業診断士(顧問)、 ⑨会計、税務……公認会計士、税理士(顧問)、 ⑩法律相談……弁護士(顧問) ・・・というサポート体系で運営されています。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県産業振興財団