かいとうないよう
「日本の流通のしくみはわかりにくい」とよく言われます。たしかに卸売業では一次卸や二次卸があり、小売業では、百貨店、スーパー、ホームセンター、ディスカウンターなどさまざまな業態があるうえに、食品、家電、生活雑貨など業界別に流通パターンが異なっています。日本能率協会編『図解 よくわかる商品別流通チャネルマップ』日本能率協会マネジメントセンター(1998年)1,500円 では、食品、家電、自動車、化粧品、トイレタリー用品、住設機器などの「流通チャネルとチャネル別構成比」、「流通チャネルの特性」、「メーカーシェアと市場概況」、「今後の市場予測」がそれぞれまとめられています。さらに食品でいえば「牛乳」、「パン」、「しょうゆ」、「缶コーヒー」などに、家電・情報機器では「冷蔵庫」、「携帯電話」、「電子楽器」、「テレビゲームソフト」、「パソコンソフト」など商品別に分けられています。この本1冊でほとんどの業界、商品の流通の特徴を個別に理解することができます。業界の慣習など変えたいと思っても、1社ではなかなかこの流通チャネルを変えることは困難です。しくみを知ったうえでの流通戦略立案を行うべきでしょう。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県産業振興財団