かいとうないよう
能力開発主義の基軸とするため職能資格制度を整え、評価育成を図る昇格を行う一方、現に今、その現場で役立っている能力、つまり実力での処遇つまり昇進も行っていきます。実力主義となれば実力は低下することもあり得ますので、降職あり、また若手登用ありという、ダイナミックな人材活用政策が求められます。育つまで、つまり一定の賃金水準、職能レベルに達するまでは昇格と昇給を連動させ、能力給といった能力主義賃金とするのがよいでしょう。具体的には35歳くらいまでは賃金が一定の高度に達するまで年齢給が必要になりますので、生活主義と能力給のミックスで賃金体系を組み立てます。35歳を過ぎ、管理専門職能に達するころから生活主義は一切排除し成果主義賃金つまり業績給とか役割給を導入していきます。育つまでは能力主義、育ったあとは自己責任の成果主義という捉え方です。そうして60歳くらいまでは能力主義は併用させながら、成果主義と合わせて日本型成果主義賃金を導入していきます。さらに60歳を超えて65歳までは完全成果主義賃金であってよいと思われます。そうすれば人材の活用、人件費の適性管理に役立つでしょう。昇格は人を育てる能力主義、昇進は人を生かす実力主義、昇給は人に報いる成果主義という考え方です。さらに評価は加点主義にします。出る杭は打つのが減点主義ですが、出る杭は育てる。個人個人のチャレンジを尊重する。そして組織の活性化を図るのが加点主義です。今後このような方向で人事・賃金制度を再編していくことが強く望まれるところとなります。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県産業振興財団