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能力と実力とコンピテンシーの違いは?

しつもんないよう

最近能力主義とか成果主義という言葉をよく目にします。「能力」と「実力」と「コンピテンシー」の違いを説明してください。

かいとうないよう

「能力」というのは入社して以来、身につけた修得・習熟の能力の総累積です。(職能開発主義の基本となる“職能資格制度”は企業の期待像として、等級別・職種別の習熟要件・修得要件を各人が貯めていく入れ物のようなものです。)しかし、技術の進歩が激しい今日、おおむね15年程度で身につけた知識や技術や仕事の経験は現実への適応性を失います。これが陳腐化です。この陳腐化した部分を引いた残りが「実力」ということになります。実力とは、今現に役立つ能力といってよいでしょう。さらに能力と実力の間には体力と気力が存在します。どんなにため込んだ能力が多くとも、体力・気力が衰えていけば、その能力を発揮することができません。つまり能力はあっても実力はないという状態です。体力・気力が衰えだす中高年層は、これらを防ぐために35歳を過ぎても絶えず新しい知識・技術・経験に挑んでいくことによって、実力を再生していく努力が必要です。また、体力・気力の衰えを体力作り・健康作りの中で修復していくことが能力と実力の乖離を防ぐことになります。さらに能力と実力の間には業績を左右する「コンピテンシー」と呼ばれる、絶えず高い業績を上げる場合の職種別の必要な行動様態があります。具体的には環境適応性とか、人材活用性とか、大局観とか。介入のスキルとか、概念的能力の度合いなどを内容とします。このような能力が劣化していけば、能力はあっても実力がないことになります。分かりやすく示すと⇒【『能力』-{「陳腐化」「体力・気力」「コンピテンシー(行動特性)」}=『実力』】したがって今後、中高年層の実力を評価するためには、体力・気力の把握の他に最新の知識・技能をどれだけ身につけているか、さらにはコンピテンシーがどうかの評価といったことが必要になるのです。そうすることによって実力を評価することができるのです。

かいとうかん・かいとうだんたい

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(ノウリョクトジツリョクトコンピテンシーノチガイワ)

かいとうしたとしょかんまたはだんたい
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