かいとうないよう
経営戦略、中期事業戦略といえば、まずはSWOT分析です。SWOT(スウォット)は、「強み」「弱み」「機会」「脅威」の頭文字をとったものです。経営分析をこの4つの切り口で、それぞれ箇条書きで記述していきます。“強みと弱みの分析”は、自社についての視点で記述します。自社の強みを認識することで競争力を高めることができます。競合他社との競争力の強みとなるものを「コンピタンス」と言います。企業は中核となるコンピタンス(コア・コンピタンス)を明確にして、自社の競争順位を維持していかなければなりません。弱みも認識しておかなければ、競合他社に足元を救われて、競争力を失いかねません。「なんとかしなければ」ということが共通認識されていれば、全社一丸となって改善方向に向かうことが可能になります。この強みと弱みの分析は、「強みを活かして。弱みを克服する」ためのヒントとして活用します。“機会と脅威の分析”は、競合、顧客、規制緩和などの経営環境についての視点で記述します。機会を認識することで、環境変化をビジネスチャンスにつなぐことができます。この機会と脅威の分析は、「機会を活かして、脅威を克服する」ためのヒントとして活用します。強みになるか弱みになるか、機会になるか脅威になるか、どちらに分類していいか迷うことがしばしば起こります。その場合、自社のスタンスを明確にしておくことで、振り分けが可能になります。例えば積極経営であれば、少子高齢化を脅威としてではなく機会として捉えることもできるでしょう。老人介護事業への進出というビジネスチャンスと捉えることができるからです。迷ったらどちらかに割り切って振り分けましょう。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県産業振興財団