かいとうないよう
原材料・部品の手配計画を作成する場合、製品の生産計画から部品展開して、原材料・部品の総所要量を計算します。資材所要量の算出には、サマリー型とストラクチュア型があります。サマリー型は、最終製品1個当りの必要部品量を基に算出する方法です。ストラクチュア型は、素材から製品に至るまでの各部品相互の構成関係を階層的に明示し、正味所要量を算出する方法で、計算が複雑であるため、コンピューターによる生産管理システムであるMRPシステムが多く使われています。資材在庫管理および手配基準で重要な着眼点は、一律ではなく、重要度によって管理・手配の基準を区分することです。このために有効なのがABC分析による重点管理です。消費金額実績を、大きい品名の順番に並べて、品目数累計%と消費金額累計%を算出し、グループ化したものです。消費金額全体の70~80%をAグループ、80~95%をBグループ、95%以上をCグループに分けるのが一般的です。消費金額の大きいAグループの品目について重点的管理を行い、消費金額の少ないCグループについては、安全在庫を増やして管理の手間を省くことにより、効率よく在庫削減効果を出すかが要点です。在庫管理システムを発注方法から分類すると、①定量発注方式は、在庫量の消費が発注点に達したときに、一定量の発注を行う方式で、Bグループのような比較的変動の少ないものに向きます。②定期発注方式は一定の時期(月又は週)に1回、次期の生産計画により原材料・部品の所要量を計算して発注するもので、Aグループのような消費金額の大きなものに採用して、厳密な在庫管理を行うのが一般的です。③簡易発注方式は、Cグループの品数が多く単価の安いものに適用し、管理の手間を省くことが要点です。例えばダブルビン法が有効です。資材在庫削減効果の評価は、資材回転率又は資材回転期間が管理指標となる。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県産業振興財団