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見込生産における適正在庫計画と生産周期とロットサイズの選定方法は?

しつもんないよう

見込生産の場合、適正在庫という考え方があるが、頻度を少なく作り溜めをすると当然在庫量は増加し、ロットサイズを小さく頻度を多く生産することにより、必要な在庫や安全在庫量は少なく出来る、そのバランスや統計的な計算方法の指針を教えて欲しい。

かいとうないよう

生産形態における受注生産と見込生産の区分は製品在庫と関係があり、受注生産では在庫せず、見込生産では適量の在庫を計画する。見込みは実際の受注とは一致しないため、その見込み違いの誤差をカバーするために適正な安全在庫をもつことが基本になる。生産サイクル期間(例えば1ケ月)の必要量、すなわち販売計画量及び適正在庫量(安全在庫量)と実績在庫量との過不足から生産必要量を算出し、計画する。基本的な関係式は、生産計画量=販売計画量+適正在庫量-実績在庫量、である。適正在庫量は生産サイクル期間での販売実績量の変動から統計的な確率を見込んで計算する。欠品率(安全率)の水準を経営判断から設定すれば、計算式で求められる。欠品率は一般に5ないし10%が使われる、販売実績量の変動(バラツキ)を実績から調査し、標準偏差(σ)を算出する。適正在庫量を決めるために、予測通りの在庫では受注変動のため足りなくなる可能性のある量を安全のために余分に持つ、安全在庫を計算する。安全在庫(安全余裕)K=a×(L+M)1/2×σ、ここで、a:安全係数、L:生産期間(調達期間)、M:生産周期、σ:月度受注量変動の標準偏差。当月度は比較的確度の高い販売情報をもとに計画されるが、生産品目の中には、毎月生産するとは限らない少量生産品種や設備改造や大掃除を要する品種、特殊な資材調達を要する品種もあるので、翌月予想、翌々月予想をたてて、3ケ月のローリング計画を立案することが有効な場合もある。この場合、2ないし3ケ月に1回の生産は、生産サイクルが2ないし3月となり、それだけ安全在庫が増加し、平均販売量の2、3ケ月分の在庫量も積み増すことになる。それだけ誤差が累積される危険性があり、在庫品は常に品質変化による老朽化や需要の変化による陳腐化の危険性もあるので、可能な限り生産サイクルを短くすることが基本である。

かいとうかん・かいとうだんたい

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