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「トヨタ生産方式」の基本は?

しつもんないよう

よく「トヨタ生産方式」という言葉を聞きますが、具体的にはどのようなものをいうのですか。またどのような業態にも適用できるものでしょうか。

かいとうないよう

トヨタ生産方式の基本は「ジャストインタイム」と「人偏のついた自動化」の二つです。これらの言葉の意味は、必要な時に必要なものを手に入れる。つまり不要な在庫を持たないということです。もうひとつは、自動化されてもひとりでに不良品を作らないように人が常に監視して、必要な場合はすぐに機械を止めることができる自動化です。また、現場主義はトヨタ生産方式の最たるものといえますが、それは現場にかなりの権限を与えて、現場の運営・管理、改善の展開をさせようとする考え方です。トヨタ生産方式の2本の柱であるジャストインタイムと自働化の推進は、大きく現場に依存しています。ジャストインタイム:ジャストインタイムは、生産の平準化、少人化、かんばん方式によって展開されますが、これは現場の理解と協力なしには不可能です。たとえば、少人化は多能工化が必要であり、かんばん方式の目的は、仕掛かり品の流れの管理と改善にあります。自働化:作業者による自働化は、作業者が異常を発見したらボタンを押すか、ヒモを引っ張るかして、ラインをストップさせる権限を与えています。管理者と作業者の間の信頼関係にもとづいているのと、作業者は標準作業をマスターし、その標準自体が、現場で改善の結果として設定されるようになっているのです。こういった考え方はどのような業界にも導入できます。郵便業務効率化をめざしている日本郵政公社でも、副総裁のポストにトヨタOBを起用したり、ある局ではトヨタから7人が期間限定で指南役として派遣してもらった例もあります。また、伊藤ハム、ニッカウヰスキー、総菜大手のロック・フィールド、あいおい損害保険、配電盤やサーバー・ラックなどを製造する河村電器産業、電子部品やコンピュータ部品を取り扱う商社のスズデン、名古屋を地盤とする地方銀行の中京銀行、そして富士通なども導入しています。8社はいずれも、ここ1~2年でトヨタ生産方式をヒントにした企業改革を開始した企業です。

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「トヨタ生産方式」の基本は?

(トヨタセイサンホウシキ ノキホンワ)

かいとうしたとしょかんまたはだんたい
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(オカヤマケンサンギョウシンコウザイダン)

じょうほうげん(かいとう)
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(社)中小企業診断協会 岡山県支部・森安 賢治(中小企業診断士) Email: moriyasu@coretec.co.jp TEL086-225-4552 FAX086-223-5966 

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