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「むかごめし」とは何か

しつもんないよう

岡山では8月1日にむかごめしを炊いて神様にお供えしてお祝いすると言われているが、「むかごめし」とは何か。また、岡山のどの地域で行われている風習か知りたい。

かいとうないよう

①『岡山ふだんの食事』によると、むかごとは、「ヤマノ芋の葉のつけ根に生える珠芽(肉芽)」を言い、「ムカゴを山から拾ってきて、醤油で煮ころがしておかずにしたり、間食にする。ムカゴをすり鉢ですって、皮をとり、羽釜にといでいれた米または、アワに入れて一緒に炊き、味付けをする。ムカゴ飯である。」という記述があった。
②『日本の食生活全集33 聞き書 岡山の食事』には、むかごの保存方法やむかごめしの炊き方が書かれていた。
③『阿波村誌』によると、阿波村では、八朔(8月1日)に「むかご御飯を炊き、餅をついて神仏に供え、農家では百姓仕事を休んだ」と言われている。
④『岡山の食習俗』によると、落合町、哲西町、神郷町でも、むかごめしを炊いて食べる風習があることがわかった。
⑤『広辞苑』、⑥『日本大百科全書22 ませ‐もぬ』、⑦『料理食材大事典』にもむかごの説明があったが、岡山の風習とわかる記載はなかった。
⑧むかごは秋の季語(←出典は⑤『広辞苑』)であるので、歳時記『カラー図説 日本大催事記 秋』にも掲載されていた。ただし、岡山の風習とわかる記載はなかった。
⑨むかごは植物であるため、植物図鑑等も調べてみるが、『図説草木辞苑』以外に掲載されている資料を見つけることはできなかった。
⑩『岡山県の食習俗』の「八朔」の項目を見ると、県内各地域の風習が取り上げられており、その中に川上村でむかご飯を食べる風習がある旨が記載されている。

かいとうかん・かいとうだんたい

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「むかごめし」とは何か

(ムカゴメシトワナニカ)

かいとうしたとしょかんまたはだんたい
かいとうしたとしょかんまたはだんたい

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

じょうほうげん(しつもん)
じょうほうげん(しつもん)

主婦の友社編『おにぎり★パラダイス』(主婦の友社、2009年)p.101

じょうほうげん(かいとう)
じょうほうげん(かいとう)

①鶴藤鹿忠著『岡山ふだんの食事』日本文教出版,2000年.参照はp.31.
②『日本の食生活全集33 聞き書 岡山の食事』農産漁村文化協会,1985年.参照はp.311及び巻頭の写真ページ〔写真79〕
③[阿波村]村制施行百周年記念実行委員会村誌編纂部会編『阿波村誌』阿波村,1993年.参照はp.110.
④鶴藤鹿忠著『岡山の食習俗』日本文教出版,1977年.参照はp.16.
⑤『広辞苑』岩波書店,2008年.参照はp.2728.
⑥『日本大百科全書22 ませ‐もぬ』小学館,1988年.参照はp.595.
⑦『料理食材大事典』主婦の友社,1996年.参照はp.829.
⑧『カラー図説 日本大歳時記 秋』講談社,1981年.参照はp.100及びp.326.
⑨『図説草木辞苑』柏書房,1988年.参照はp.333.
⑩『岡山県の食習俗』岡山県,1961年.参照はp271.

NDCぶんるい
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383:衣食住の習俗

596:食品.料理

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