レファレンスデータベース > 丹下健三設計になる旧倉敷市役所庁舎(現在の倉敷市立美術館)の増築計画が実現しなかった理由について知りたい。
丹下健三設計になる旧倉敷市役所庁舎(現在の倉敷市立美術館)の増築計画が実現しなかった理由について知りたい。
しつもんないよう
丹下健三設計になる旧倉敷市役所庁舎(現在の倉敷市立美術館)の増築計画が実現しなかった理由について知りたい。
かいとうないよう
『倉敷の町並み保存と助役・室山貴義』(室山貴義・金井利之、公人社、2008年)の「新市庁舎建設」のP.37で室山氏が次のように述べているのが参考になる。「丹下さんのは出来たころから、職員や議員にはえらい評判が悪かった。建築関係者には評判が良くて、大勢見に来ました。…議会でも非常に評判が悪くて。こっちの新庁舎の建築にあたっては議会が、これは丹下さんが聞いたら怒るでしょうが、「丹下健三以外なら誰でも良い」とまで言ったんですから。それくらい前の庁舎は評判が悪かったですね。」とある。エレベーターがない、ぐるぐると階段を上がると方角が分からなくなる、冷暖房が効かないなど問題が沢山あったようである。なお、この増築計画については、『倉敷市立美術館~池田遙邨と郷土作家~』(岡山文庫270、日本文教出版、2011年)の「設立の経緯」中(P.171)に次のような記述があるので参考までに記しておく。「当初、この建物の北側には市民広場が設けられ、さらには公会堂が向かい合う形で建設される予定だったが、それは実現しなかった。現在、この計画の模型はニューヨークのメトロポリタン美術館に収蔵されている。」とある。
かいとうかん・かいとうだんたい
倉敷市立中央図書館
カテゴリじょうほう
![]() | レファレンスデータベース > レファレンス事例データ > 倉敷市立中央図書館 |
---|