レファレンスデータベース > 明治天皇が岡山に御巡幸された際に氷を召されたことについて
明治天皇が岡山に御巡幸された際に氷を召されたことについて
しつもんないよう
かいとうないよう
・『岡山県大百科事典 上』(資料①)の天皇陛下と岡山の項には「近代になって初めて岡山県下に天皇陛下を迎えたのは1885年(明治18)8月5~8日の明治天皇である。その後、1910年(明治43年)に来岡」とある。
・『岡山県史 第17巻 年表』(資料②)の年表の1885年(明治18)8月5日の項目には「明治天皇広島県宇品から海路上道郡三蟠港へ上陸」と記載あり。また、1910年(明治43)11月13日の項目には「吉備平野で陸軍特別大演習が5日間にわたり行われる。明治天皇来岡」とあるが、それ以外のことは記述がない。
・『岡山市史 第6巻』(資料③)、。『山陽年鑑 昭和12年 別冊 岡山県七十年史』(資料④)には、1885年(明治18)8月5日~8日と1910年(明治43)11月12~18日の明治天皇の岡山県下での日程が記載されているが、氷を召されたことの記述はない。
・昭和9年の『中国民報』の記事をまとめた『明治十八年明治天皇岡山県御巡幸物語及記念座談会記』(資料⑤)によると「和気郡香登村に御少憩遊ばされたときは御飲料水として函館氷を白布に包み、槌で打ち砕いて『カチワリ』として奉った。」とある。
・『和気郡史 通史編 下巻1』(資料⑥)によると明治18年8月7日和気郡香登本村の楠原熊男の家で小休憩され、その時の様子として「御飲料として函館氷を布に包み、打ち割りて『カチワリ』となし奉りしを、コップに半分位召し上り給う。」と記載されている。
・『備作教育 第334号』(資料⑦)にも(資料⑥)と同様の記述がある。
・『岡山の食文化史年表』(資料⑧)には「岡山に御幸臨された明治天皇が氷を召されたことを契機に、岡山でも庶民も氷を食べるようになったといわれる。」とある。
かいとうかん・かいとうだんたい
岡山県立図書館
カテゴリじょうほう
![]() | レファレンスデータベース > レファレンス事例データ > 岡山県立図書館 |
---|