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1893年(明治26年)の台風について
しつもんないよう
かいとうないよう
・『日本の自然災害』(資料①)の「明治時代の主要災害一覧」の項目に「明治26年10月13日 近畿地方以西風水害」について記載がある。「台風が西日本に襲来し、近畿地方以西の各地に風水害が発生、熊本・大分・佐賀・岡山・島根・鳥取各県の被害が特に大きく」とあり、「岡山県で高梁川・旭川が氾らん、宍道湖があふれて松江市が水浸しになるなど山陽・山陰地方で大水害起きる。」とある。なお、死者は「岡山県423」とあるが、「被害の詳細は不明」とある。
・『岡山の災害』(資料②)には、「明治二十六年の大水害」の項目に「明治二十六年(一八九三)十月十一日未明から連日の降雨があり、十三日夜半から暴風雨となり、十四日に諸河川は大洪水となり、ことに旭川、高梁川流域は未曾有の大水害となった。」とあり、水害後に腸チフスや赤痢などの伝染病が大流行したことが記載されている。
また、「被害の総括」には「死者 四二三人 負傷者九九一人」、「家屋全流壊 六、二四〇戸」等の記述がある。
さらに「岡山市」、「旭東の上道郡(現岡山市)」、「旭川上流の真庭郡」、「総社付近」、「浅口郡」、「中州村(現倉敷市)」など、県内各地の水害の状況について記述がある。
・『岡山県水害史 下』(資料③)には、明治25年7月の洪水を第一回水害、同26年10月の洪水を第二回水害とし、第二水害の景況が記載されている。県内の各市、郡、川の被害状況が詳細に記載され、被害統計をはじめ、「恩賜金下賜ノ配付員数ニ依ル配付金額」、「水害罹災者焚出米給興取調表」、「水害土木費国庫袖助金ノ儀ニ付申請」や岡山県知事が内務大臣へ報告した報告書等、関連情報が網羅的に記載されている。
・『岡山市史 第6巻』(資料④)には、「明治二十六年十月十四日岡山市水災概況開申書」、「明治二十六年十月十四日御野郡水災概況開申書」のほか、「明治二十六年十月十四日水災取調表」、「岡山市内各町最高浸水量調」などの調査表の記載がある。
・『岡山の「災害」を科学する』(資料⑤)には、『総社市史 通史編』(資料⑥)および『岡山県水害史 下』(資料③)に記されている状況についての記述がある。その他、「湛井堰のそばに、「水災溺死者之墓」が建立されている。」とあり、供養塔に刻されている内容について記述がある。
・その他『岡山県史 第10巻 近代 1』(資料⑦)、『岡山県政史 明治・大正編・昭和前期編』(資料⑧)、『石井十次日誌 7 明治26年』(資料⑨)にも記載あり。
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