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猫の発情期
しつもんないよう
かいとうないよう
猫の発情期について、『猫と犬の行動学』には、繁殖について、「猫の雌には季節的に複数の発情期が訪れる。つまり猫には繁殖期があり、その間、性的な受け入れ体勢が整う時期(発情期)と性的に休止状態にある時期(休情期)が交互に何度か訪れるということである。繁殖期が終わると、より長期間の非発情期を迎える。この繁殖期の訪れは昼間の長さによって決まり、英国で行われた調査によると、猫の繁殖期は通常1月~9月までであるが、非発情期を迎えない猫も多数いるとのことである。繁殖周期の自然による制御を阻害する人工的照明がおそらくこの非発情期の欠如の原因と考えられる。昼間が約12~14時間程度になると雌は発情する。
雄の性行動のピークは春だと考えられており、その後は一年を通して下降線を辿る。これは、春に繁殖可能な雌の数が増加することに関係しているのかもしれない。しかし、一年の内、春と夏の精子数が最も多いことを指摘した研究もあり、雄でも昼間の長さによって制御されている年間の生殖周期があるとも考えられる。しかし、雄はいつでも性的活性を持っていて、経験豊富な「種雄」はいかなる時期でも交配を成功裡に行い、子猫を作ることができるのである。」とある。
また、『愛猫のための家庭医学』では、「普通、雌猫は交尾しなければ排卵を起こさず、充分な日照時間があるあいだ中、10日~14日の周期で発情を繰り返します。」とある。
『猫の動物学』では、「雌ネコは季節繁殖動物で、自然光で飼育すると国内では1-8月が繁殖季節で、とくに1-3月と5-6月に発情が多く見られる。しかし、一般の家庭で飼育されているネコでは、夜間の照明のため繁殖季節が明瞭でなく、周年繁殖性を示す。雄ネコは雌ネコと異なり1年中繁殖が可能であるが、造成機能が季節的に影響を受けるかどうかは不明である。」とある。
かいとうかん・かいとうだんたい
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