かいとうないよう

・『描かれた「桃太郎」』（資料①）には、岡山県立美術館企画展の出品リストとして次の3点の絵巻物が（作者・所蔵先・年代）とともに掲載されている。

　桃太郎絵巻（狩野派・岡山県立美術館蔵・江戸時代）
　桃太郎絵巻（高崇谷・公文教育研究会蔵・天明頃）
　桃太郎絵巻（高崇渓・高松市歴史資料館・文化11年）

・『桃太郎を世界へ』（資料②）には、著者小久保氏が所蔵する「桃太郎絵巻」が図版入りで掲載されている。また、桃太郎絵巻に関する資料として「『文化史の構想』二〇〇三 吉川弘文館）」が挙げられ、「七種の桃太郎絵巻を、英一蝶系と狩野派系に分類している」と説明がある。

・『文化史の構想』（資料③）には、「桃太郎絵巻一覧」として次の7点の絵巻物と所蔵機関等が掲げられている。

　高嵩谷本（くもん子ども研究所蔵）
　龍雲斎本（立教大学蔵）
　円洲本（2001年7月明治古典会に展示）
　狩野栄信本（ニューヨーク・パブリック・ライブラリー蔵）
　喜多武清本（アイルランド・チェスタビティー・ライブラリー蔵）
　狩野雅信本（東京国立博物館蔵）
　洞秀美本（東京国立博物館蔵）

・『日本美術作品レファレンス事典 絵画篇 近世以前』（資料④）によると、桃太郎絵巻を収録する資料として『秘蔵日本美術大観12 ヨーロッパ蒐蔵日本美術選』（資料⑤）が挙げられ、リンデン民族学博物館蔵の江戸時代後期（無款）の桃太郎絵巻およびジェノバ東洋美術館蔵の元治元年（1864年）の樋口探月を作者とする桃太郎絵巻がそれぞれ図版とともに収録されている。

・『おかやま桃太郎伝説の謎』（資料⑥）には、「先祖が阿波徳島藩主から譲り受けた」と伝えられる桃太郎絵巻の紹介があり、「専門家の鑑定で、その絵巻物は江戸末期の安政六（一八五九年）に徳川家秘蔵のものを徳島藩主が絵師を使って模写させてもらったことが分かった」とある。

・国立歴史民俗博物館の館蔵資料データベース（資料⑦）より、キーワード「桃太郎」で検索すると、狩野探玄を作者とする「桃太郎画伝絵巻」の所蔵が画像とともに確認できる。

・東京国立博物館 情報アーカイブ（資料⑧）より、キーワード「桃太郎」で検索すると、洞秀美を作者とする「桃太郎ものかたり絵巻」の所蔵が画像とともに確認できる。

かいとうかん・かいとうだんたい

岡山県立図書館